![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55449832/rectangle_large_type_2_e14bf9a27097b8e1d0533db7832b1425.jpg?width=1200)
知られざる名盤Vol3 -Sun / I'll Be the Same-
オーストラリアのOren Ambarchi(オーレン・アンバーチ)によるソロ作品・・・と思っていたが、改めてジャケ裏のcreditを見るとChris Townend(クリス・タウネンド)とのユニットのよう。
クリスさん?この方の情報、正直、何も持っていない。
誰か知っている人がいれば情報ください(笑)
突然ですが、皆さんはシカゴ音響派と呼ばれる音楽、アーティストはお好きですか?1990年頃にシカゴで結成されたTortoise(トータス)から連なるポストロックシーンの1つです。
直接的には関係しませんが、音作りや全体を漂う空気感などにどうも共通項を感じるのです。Tortoiseのような複雑さはなく、シンプルな構成の中にインプロヴィゼーション(即興演奏)のアプローチなどが垣間見え、また、全体を通して穏やかな空気感でありながら、緻密な音へのこだわりを感じる、そんな作品です。
The Sea and CakeやJim O'Rourkeのユリイカ等がお好きな方は共感頂けるかと。
Oren Ambarchiですが、インプロヴィゼーションシーン界隈ではそれなりに知られた人で、SUNN O)))というドローン、ドゥームメタルバンドへの参加や灰野敬二、Merzbau、Jim O'Rourkeといった面々とのコラボ実績もあります。
上記コラボメンツだけみるとノイジーな音を想像されるかもしれませんが、そんな彼が放つ本作はNOノイズ!とにかく美しい。
(ちなみに私はノイズ系も好きです♪)
余計な装飾を削ぎ落したごまかしのないサウンドと演奏。
1曲目のMosquitoからして優しい穏やかな世界に誘ってくれます。
この曲のインパクトがありすぎて、2曲目以降に物足りなさを感じるかもしれませんが、フィールドレコーディングやインプロヴィゼーションと思わしきギターフレーズやら、ささやかなセンスの積み重ねで聴けば聴くほど味わいの出てくるスルメアルバムです。
2007年発売アルバムですが、現在は廃盤のようです。
近年のインディフォークシーンにも繋がるような作品だと思うので、
このタイミングで再発しても良いのでは!?
Spotifyにはありませんが、Apple Musicにはありそうな感じ?
全6曲のコンパクトな作品ですので、聴ける環境であればぜひ何周かしてみてほしいオススメ盤です。