男性はみんな大食らいではありません!(笑)
よく男性の女性に対する知識の無知を批判するネットの書き込みが見かけられる。例えば「男性は女性の生理がわかっていない」などが多いだろうか。確かにそれは言えていると思う。
ただ気になるのはそれに対して相手の無知を糾弾するだけで終わってしまうこと。互いに理解し合うように話をもっていかなくてはなんの意味もない。男性が女性に対して無知であることが多いとして、それには何らかの社会的な問題がある可能性もあるのにそれを考慮せずに個人を叩いていても時間の無駄である。
ということで、である。ここで大上段に構えてジェンダーを語るつもりはない。ただ、男性は女性のことをよくわかっていないというが、逆に世の女性はそれほど男性のことがわかっているのだろうか? という話を深めてみたいのである。これをして「男だって我慢しているんだ!女だって我慢しろ!」などというしょーもない対立を煽る意図はさらさらない。個人差があることは踏まえつつ、男女とも「へぇー、男性ってそうなんだ」「あーわかるわかる」といった具合に「意外に理解されていない男性像」を考えてみてもらえるとありがたい。
そんなに堅苦しい話をしたくないし、今回はよくあるけど多くの男性が困っていそうなテーマを挙げる。ということで「男性はみんな大喰らいだと思われている」説をどうぞ。
1.男子はノリでスイーツ全注文などしない
学生時代、同級生の女性がSNSに「男子のノリでレストランのスイーツ全部注文した」と投稿していた。
待て待て待て。
ノリでレストランのスイーツを全注文する男子なんて見たことないぞ、と。それ大食い系YouTuberのノリだろ。第一身体に悪いし太るじゃん。最近は男性向けのファッションでもお洒落な服は痩せてないと着られないのである。
男性向けのお洒落な服屋はジャニーズ体型が基本になっている印象が強い。私の住む街に男性向けのお洒落な服のお店が1件だけがあるが、LLサイズ以上の服がびっくりするほど置いていない。地方ゆえだろうか。身長の時点でアウトの私としてはとても困っている。大柄な女性が服装に困るように、やはり男性も困るのである。
2.男性はみんな高校球児ではない
笑い話でよく話すものの、テイクアウトで余った食べ物を全部職場の若い男性に回すのをやめていただきたい。職場のお姉さま方、「若いんやから食べるやろ?」って、無理です〜!(笑)こういう日は私のお昼御飯の摂取総カロリーが2000kcal近くなることもしばしば。若いと言ってももう30過ぎ。残すなんて言いづらいし何より食材に失礼である。だからと言って食べ過ぎると腹痛がつらいし……。日中部活しまくりの少年ならわかるが、事務仕事にはきつい……。
3.割と多い少食の男性
男性だけで食べに行っても、注文したものを食べ切れなくて残す人が多々いる。レディースデーにまつわる議論に「世の飲食店の料理は男性中心に量が決められているのだから女性向けにこういうものがあっても男性差別ではない」と言った旨の投稿を見たことがある(結構バズっていたように思う)。男性差別かどうかは知らないが、男性中心って一体誰のことを言っているのかとは思った。それぐらい男性の食事量は人によってばらつきがある。女性だって同じはずだろう。タレントの内山信二氏が「カロリーの高いものばかり食べていたからこうなった(太った)だけで、牛丼とか並盛り一杯でいいんだけど」と発言していたことをよく覚えている。人は見かけによらないのである。
4.男性は太ることによるリスクが大きい
体重管理は大事である。男性は女性と比較しても健康面で太っていることのリスクが高いと言われている。不見転で食べまくるのは危険なのである。
世の中の女性に「えっ? 若い男の子なのに食べるやろ?」とナチュラルに言われたことのある人は多いのではなかろうか。あまりにも平然と言ってのけるために笑ってしまうことも多々あるが、私は身体が大きいので益々そう言われる。もはや宿命であろう。
男性にもいろいろいるように、みんながみんなこんな女性ばかりというつもりはない。相変わらず「女性の部屋はみんなきれい」と思っている天然記念物みたいな男性もいる。世話ない話にかもしれないが、すべて笑いごとにせず、可能な限り偏見を持たないようにしていきたいものである(自戒をこめて)。