映画「JOINT」感想
久しぶりに映画を観てきました。映画「JOINT」。シネリーブル梅田にて。
内容はというと↓
主人公は出所したばかりの半グレのおじさん。出所後、親友(カタギ)の助けを得てクリーンな商売をするのかと思いきや、結局、元サヤというか半グレ稼業に手を出します。
そして、ある程度資金を作って、ベンチャーに投資、クリーンな投資家になれるかと思いきや、過去の経歴が仇となります。
その後、ヤクザが内紛を起こし、外国人犯罪集団なども入り乱れて結構大きな事件に発展します。
映画のストーリーもいいんですけど、進化した犯罪の描写が非常にリアルで草が見どころでもあります。「ブンブンもしもし」とか「ルーターにウィルス」とかなかなか面白い。ベンチャー企業が資金洗浄に使われてるとか、外国人犯罪組織が多国籍だったりも興味深い。
出てくる登場人物がみんな強面なのと、怪しい雰囲気出まくってるのでそこも見所かなと思います。素人演技ぽさはあるのですが、雰囲気でカバーというか、逆に素人っぽい演技がリアリティを出してくれています。
後、主人公の方が場面場面で違う人間のように見えるのも面白かったですね。俳優になって初めての主演だそうですが、いい役者さんだと思いました。
結局、最終的にはどっちかずなポジションにいた主人公が貧乏くじをひかされるようなラストなんですけれども、やはり大きな組織に属してなかったり、立場がはっきりしてない人間というのが良いように使われてしまうとなぁ、と思いました。
あと、人間なかなか生き方変えられないよな…という悲哀が全編を通して漂ってました。主人公以外も。
おすすめ映画です。ぜひ。