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映画「JOINT」感想

 久しぶりに映画を観てきました。映画「JOINT」。シネリーブル梅田にて。

 内容はというと↓

刑務所から出所して東京に戻ってきた半グレの石神武司は、以前から得意だった個人情報の「名簿」を元手に、詐欺用の名簿ビジネスを再開する。広告代理店から引き出した顧客情報や韓国人の友人・ジュンギからもらった中古スマホの個人情報を合わせて精密な名簿を作り上げ、後輩の暴力団構成員の広野に売ってビジネスを成功させた。

その後、カタギの親友・ヤスから投資を勧められ、真っ当に生きたいと望む石神はベンチャービジネスに介入し投資家へと転身を図る。資金不足の若手クリエイターに出資し、やがて事業は軌道に乗り出す。いよいよ裏社会から足を洗おうとする石神だったが、その矢先に、大手取引先から彼の過去が問題視され「石神を外すように」と条件が出されてしまう。

一方、石神の後輩・広野が所属する関東最大の暴力団・大島会は、組を破門された武闘派たちが決起した壱川組から一大抗争を仕掛けられる。かつて大島会とつながりのあった石神も壱川組から<警告>を受け、カタギかヤクザか、大島会か壱川組か、自分自身の行く先に苦悩を募らせる。

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 主人公は出所したばかりの半グレのおじさん。出所後、親友(カタギ)の助けを得てクリーンな商売をするのかと思いきや、結局、元サヤというか半グレ稼業に手を出します。 
 そして、ある程度資金を作って、ベンチャーに投資、クリーンな投資家になれるかと思いきや、過去の経歴が仇となります。

 その後、ヤクザが内紛を起こし、外国人犯罪集団なども入り乱れて結構大きな事件に発展します。
 映画のストーリーもいいんですけど、進化した犯罪の描写が非常にリアルで草が見どころでもあります。「ブンブンもしもし」とか「ルーターにウィルス」とかなかなか面白い。ベンチャー企業が資金洗浄に使われてるとか、外国人犯罪組織が多国籍だったりも興味深い。

 出てくる登場人物がみんな強面なのと、怪しい雰囲気出まくってるのでそこも見所かなと思います。素人演技ぽさはあるのですが、雰囲気でカバーというか、逆に素人っぽい演技がリアリティを出してくれています。

 後、主人公の方が場面場面で違う人間のように見えるのも面白かったですね。俳優になって初めての主演だそうですが、いい役者さんだと思いました。
 結局、最終的にはどっちかずなポジションにいた主人公が貧乏くじをひかされるようなラストなんですけれども、やはり大きな組織に属してなかったり、立場がはっきりしてない人間というのが良いように使われてしまうとなぁ、と思いました。

 あと、人間なかなか生き方変えられないよな…という悲哀が全編を通して漂ってました。主人公以外も。

 おすすめ映画です。ぜひ。


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