【撤退】自営業、撤退費用いくら想定すべきか?【準備】
かなり昔に書いた記事ですが、事業において撤退ラインを決めることは非常に重要です。
「このラインを割ったら撤退」と決めておかないとズルズルと傷口を広げる結果にもなりかねません。
私自身も自転車店を経営している自営業者で、撤退ラインも考えてはいますが、いざ撤退するにしても「撤退するにしてもいくら掛かるんだ?」をしっかり考えたことがありませんでした。
大体100万円くらいあればいいのだろうか?くらいの感じです。
せっかくなので、「私の場合」という条件ではありますが、考えていきたいと思います。
原状回復費用
まず、これがいちばん分かりやすい撤退費用ではないでしょうか?
上のサイトさんを参考にすると、30坪未満(小規模店舗) 4~6万円 (1坪あたり)30坪以上(大規模店舗) 3~5万円 (1坪あたり)だそうです。
私が借りているテナントは8坪なので32万から48万くらいですね。結構高い…
残置物撤去
店内に残ったものを撤去する費用です。
これまた業者さんのサイトから参考にさせてもらうと。。。
1m×1m×1mの立方メートルで割り出し、1立方メートルあたり8,000円から15,000円ほどが全国的な相場となります。一般的な一軒家の残置物を丸々撤去する場合には、20~30万円ほどかかる場合が多いでしょう
とのこと。こちらは店舗ではなく住居の話ではありますが、参考にはなるでしょう。
でかい家具やら電化製品はないものの、什器なんかはかさばると思います。それでも一軒家丸ごとよりは安くなるはず…ということで15万円位を想定します。
で、だいたいいくら?
辞めるにしても、片付けたり、店舗の賃貸契約を解除したりとやることがいっぱいです。
片付けている間にも家賃や光熱費などの固定費用が掛かってきます。
一ヶ月くらいは掛かってくる感じでしょうか?そう考えると、1ヶ月分の生活費、家賃、その他固定費も加えないといけません。渡しの場合、これは25万円くらいでした。
上の費用とこれを合算すると、やっぱり100万円くらいは掛かってきそうですね。
生活防衛資金もお忘れなく
生活防衛資金というのは 「事故 怪我 トラブルなどで長期間 働けなくなった時のためのお金」です。
だいたい 生活資金の3ヶ月から半年分程度が目安になります。
サラリーマンで独身の方であれば平均が だいたい 月15万円ぐらいの生活費なので、45万から 90万ぐらいですね。
てことで、150万円くらいは用意しておかないといけません。
在庫処分を足しにしよう
これは費用というより、むしろお金が入ってくる部分でもあります。
私の店の場合ですが、仕入れ価格換算でだいたい150万円くらいの在庫があります。
これをうまく売り尽くせれば上記の費用全部賄える可能性もあります。
ただ、事業を辞めるってことは売れないから辞めるわけで、在庫を売っぱらうまでの時間との勝負になります。時間がかかりすぎるなら捨て値で投げる必要もあるでしょう。
むかし、ヤフオクで廃業された自転車屋さんの出品があって、入札させてもらったのですが、申し訳ないくらいの値段で落札できてしまいました。
とりあえず、棚卸しで正確な在庫を把握することと、いざというときに素早く在庫処分できる手段を考えておいたほうがいいでしょう。
廃業準備貸付を利用しよう
小規模企業共済という制度がありまして、積み立てておくとお金を借りることが出来ます。
そして、この制度を利用している場合、融資を受けることができます。
実際に融資される金額は、それまでに積み立てた金額の7割~9割とされており、必要な資金を全額融資してもらえるとは限りませんが、低利息で貸してくれます(最小0・9%、実際SUGOI)
まとめ
「(試合に)出る前に負けること考えるバカいるかよ」
偉大なプロレスラー猪木さんのお言葉ですが、事業は自分が頑張ってもダメなときはダメなので、負けたときのことを考えておくことって重要だと思うのです。
私の場合は大体150万円くらい、って結論でしたが、やっている事業や規模によって大きく変わってくると思うのですが、参考になれば幸いです。
ご拝読ありがとうございました!他の記事も読んでいただけると嬉しいです。
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