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航空イノベーションアカデミー【第5回】

こんにちは。
今回は、恒例の航空イノベーションアカデミー参加レポート。第5回!
(実は最近、記事があまり読まれていないのではないか?という気がしていて、どうしたらたくさん読んでもらえる記事が書けるか、模索中です。ちょっとでも、面白い話だな、と思ったらコメントなど残していただけるとめちゃ喜びます😀)

今回は、JAXAの航空部門の方からのご講演。構造・複合材研究が専門で、以前は国交省航空局にて専門官としてMRJの型式証明技術審査官も務めた経験もお持ちの方だった。

最初は、ご自身の経歴やJAXAという組織について。
自己紹介で面白いな、と思ったのは、その方は自分自身について、明確な目指すべき像を持っていて、そこに近づいていくためにビジョンや行動指針を立てておられるということ。自己プロデュースという点で参考にしたいと思った。

さて、なんとなくJAXAというと一般的には「ロケット飛ばしているところ!」という印象が強いかと思うが、実はそれだけではない。宇宙部門だけでなく、航空部門もその中でいくつか部門に分かれていて、それぞれの専門性に基づいてさまざまな視点から研究が行われている。

<航空イノベーション>というテーマの中で、興味深い話が2つ。

1つは「バイオメティクスの考え方を取り入れた限界を乗り越えるアイデアとしてのバイオニックエアフレーム」の研究について。JAXAではマンボウの構造に着目し、構造解析を行って航空機の設計手法に活かす取り組みがあるようだ。(マンボウの構造を航空機の構造に生かし、うまく荷重が流れる形状になるよう最適化すると、計算上は従来の手法で設計するより機体の32%の軽量化ができるとのこと。)
”トポロジー最適化”とかっていうらしい。(専門的な話は置いておいて。笑)

2つ目は型式証明のデジタル化について。やはり航空機においても新機体開発のリスクは認証であり、近年は耐空証明・型式証明取得までの期間が長期化している傾向がある。そこにはさまざまな理由があるが、大きな要因は認証過程が全て試験実証主義であり、大量の供試体が必要になること、一方で認証の過程では必要な作業やノウハウが確立されておらず、常に臨機応変な対応が求められること。(これはドローンの型式認証も同じことが言えると思う。)そこで、認証プロセスにおいて解析データを用いることで検証試験を最小限にする取り組みについて紹介があった。デジタルテスティング研究、CbA(certification by analysis)といったキーワードで議論が活発になってきており、FAAやEASAでもその実績は認められてきているようだ。

とにかく、こうした型式認証のプロセスも含め、『機体開発を進めていく上で重要なのはデジタルデータの情報源や扱う人間・組織の信頼性だ』という講義の中でのお言葉が印象的だった。

今回、自分が知っている範囲の話も多く、特に関心があったことと比較的話についていけたので、自分のことに置き換えて考えられ、質疑パートで質問させていただいた。(第5回にして、やっと質問できた!笑)
そこから、他の参加者の方も補足をしてくださったりして、1つの質問回答の流れでより視点が広がった。

後半のグループディスカッションでは、JAXAが主導して開催しているイノベーションチャレンジをどうやって広く一般から募集できるか、というテーマで議論をした。大学生視点での意見を出したりグループで一緒になった方と活発に議論することができ、非常に楽しかったし、新しい収穫もあって勉強になった。

もう航空イノベーションアカデミーも折り返しに来たのかと思うと早い。

次回もたくさん収穫できるように、楽しみます!

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