「傘を持たない蟻たちは」をレビュー
先月から1ヶ月に1回
読んだ本と観た映画のレビューをブログに書く
という目標を決めました
そろそろ今月も終わりそうなのでやります。
加藤シゲアキ著 「傘を持たない蟻たちは」
前回の「凹凸」に続き小説レビューです。
作者の紹介
ジャニーズ事務所所属で
NEWSのメンバーで小説家でも活躍している
加藤シゲアキの4作目の小説
過去3作品は長編小説を書いていましたが
今回は初の短編小説になります。
簡単なあらすじ
いまを生きる人々の「生」と「性」
「生きづらさ」、「人の痛み」をテーマにした
恋愛からサスペンスまで6編のジャンルの作品
を1本の小説にした作品。
感想
意外性と思ったのは
作者・加藤シゲアキが性描写と少年同士の
恋愛の文章化させたことです。
「アイドルだけどそれって書いていいの?」
と思いきった表現を文章化して
これもある意味、彼の思いきりと小説家として
の覚悟を決めて出版したのかなと、、
今までの作品は自身の体験や世界観を元にしていたけど、今回の作品は自分なりにイメージして書いていて「アイドルが書いた小説本」
というカテゴリーを払拭したかったのでは
ないかなと私はそう感じました。
6編全てに共通していることは
各ストーリーの主人公は人の感情、欲望など
良いところも嫌なところも表現されて
ノンフィクションだけとやけにリアリティは
あるなと考え深くなります。
彼がアイドルだから難しいかもしれないけど
もっとドメスティックに黒い背景があっても
おもしろいかなと思います。
私はその中で「恋愛小説(仮)」が好きです
小説を書いて今はいない好きだった女の子と
再開して恋する、夢のような話。
その中で主人公の切なさの感情が共感を持ちました。
こういったストーリーに持っていき方と
作者の引き出しが凄いですね。
とまああんまり文章を整理できてない状況で
この本についてまとめてみました。
作品を全て読んで率直な感想としては
スラスラとページをめくり
頭の中にも入りやすかったです。
1つ1つの話が飽きることなく
程よい感じに終わっているので
小説初心者にはまずは
この本を読んでみてください。
もしかしたら小説というものに
ハマるかもしれないですね
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