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国宝「翰苑」を見に福岡へ(その2)福岡城~福岡市立博物館~福岡タワー~JR博多駅
新型コロナウイルス感染症も落ち着きを見せてきていることから、久しぶりに遠征することにしました。行先は福岡。なぜ福岡を選んだのかといえば、なかなか公開される機会のない太宰府天満宮所蔵の国宝「翰苑(かんえん)」が公開されるから。
そして、100名城の福岡城やその他の未見の国宝も併せて見るために出掛けることにしました。
この記事は前回の続きです。前回をお読みでない方は下記のリンクからどうぞ。
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sho
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒、折り畳み自転車などに興味があります。京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。
■昼食を求めてうろうろと…
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◆福岡城近くでお店探し
福岡城巡りに思いのほか時間がかかり、そろそろお腹もすいて来ました。福岡城周辺で何か福岡らしいものを食べられるところはないかとネット検索し、表示されたラーメン店に向かうことにします。
大濠公園駅から歩き始めた福岡城巡りですが、平和台球場跡付近まで来たので最寄駅は地下鉄赤坂駅となります。明治通りから一本城跡と反対側の道路を大濠公園駅方面に向かってひたすら歩きます。
赤坂だの明治通りだの、まるで都内にいるみたいですが、この後も都内にある「あるもの」と同じものが待っているとはこの時は気が付きませんでした。
検索でヒットしたラーメン店は今一つ私の心にヒットすることはなかったため、他の店を探して歩くことにしました。その先で水炊きの店を見つけました。「福岡らしくいいな」と思い入店しましたが、満席のためあえなく退却することとなりました(この時のお店の情報は下記リンクからどうぞ↓)。
いつの間にか大濠公園駅まで来てしまったので、次に降りる駅に望みを託すことにして、地下鉄に乗りました。
◆西新駅前で見つけたラーメン店
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福岡市立博物館の最寄り駅で降りるつもりで地下鉄に乗りました。車内の案内放送で「次は”ニシジン”です」と聞いたときは、一瞬「京都と同じ地名が福岡にもあるのか!」と思いましたが、この時初めて西新は「ニシジン」と読むことを認識しました。
西新駅の改札を出たところにある地図を見てラーメン店が記載されているのを見つけました。お店の場所は博物館とは反対方向だけれども、何はともあれラーメン店に行こうと思い、歩き始めました。
西新駅付近は古くからの商店街のようで、ラーメン店に限らずいろいろな店がありました。そんな中、駅の改札口前の地図で見つけた「しばらく」という店で、ようやくこの日の昼食にありつけることが出来ました。
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茶碗に歌舞伎の隈取の絵があるので、「なるほど、歌舞伎で有名な”しばらく”」から店名を付けんだね」と思いました。メニューにある店の案内をみると「歌舞伎十八番で知られる”しばらく”のように、ラーメン界の十八番になりたいという思いから、この店名にした」と記載されていて納得がいきました。
■福岡市立博物館で国宝金印鑑賞そしてホテルへ?
◆東京だけではなかった!サザエさん通り
さて、お腹も満たされたので福岡市立博物館に向かって歩きます。明治通りを渡った交差点のところに何だかやけに親しみ深い案内板があるではありませんか。それは、ここが「サザエさん通り」であることを知らせる案内板でした。
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「サザエさん」は作者・故長谷川町子さんが、百道(ももち)の海岸を散歩しながら、登場人物を考案し、昭和21年に夕刊「フクニチ」で連載をスタートしました。平成24年5月27日、サザエさん発案の地を記念して、海岸跡を含む市道に、東京都桜新町商店街に次いで2カ所目となる「サザエさん通り」が誕生しました。
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サザエさんを描いた長谷川町子さんは福岡出身で、この付近の海岸を歩いていたときに「サザエさん」を発案したそうです。福岡市立博物館に向かう途中の交差点には「サザエさん発案の地」の記念碑がありました。サザエさん通りは東京の世田谷にある物だと思っていましたが、赤坂駅や明治通りと同じく東京だけではなかったのですね。
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◆福岡市立博物館へ
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サザエさん通りを歩いてようやく福岡市立博物館に到着しました。博物館の建物は、前面に大きな池などもあり、私が想像していた博物館とは違って随分と凝った立派な建物でしたが、その理由も博物館に入ってわかりました。
博物館に入ったら早速金印が展示されている部屋に入ります。常設展示の冒頭部分のひと部屋にこの金印だけが展示されています。この金印は他の博物館で見たことがあるので初めてではありませんが、ここでは写真撮影も可能です。
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金印については私のような者が語ることもないと思いますので、福岡市立博物館の公式サイトにお譲りすることとします。
国宝の刀剣「へし切長谷部」は常設展示ではなく1月に公開されるとのことです。
金印の後は、福岡市立博物館の展示をひととおり見て回ります。その中で、1989年に開催されたアジア太平洋博覧会、通称「よかトピア」の会場模型の展示がありました。
博覧会開会中はこの福岡市立博物館がテーマ館になっていたとのことで、この後訪れる福岡タワーもその時に建てられたもの。なるほど、この建物がどこか一般的な博物館とは違う雰囲気なのはそのためなのかと合点が行きました。
常設展のあとは黒田家のゆかりの品などを展示する企画展示も見学しました。黒田節のもとになった「天下三名槍」ともいわれる有名な槍「日本号」などが展示されていました。
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◆最後の目的地のはずだった福岡タワー
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福岡市立博物館を出て福岡タワーを目指して歩きます。先ほどの「サザエさん発案の地」から先は元は海で埋め立て地にできた街を歩いていることになります。
福岡タワーでは、エレベエーターに乗る前にいくつかポーズを撮って写真撮影をしてくれましたが、この写真の入手方法は結局よくわからずポーズを取っただけとなりました。
福岡タワーの展望台からは、福岡の海や、ビルの向こうにpaypayドームなどが見渡すことが出来ました。
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この地域は、埋め立て地で1989年に博覧会が開催され、福岡市立博物館や福岡タワーは現在も活用されています。道路も広く街は区画が整理され、マンションなどの居住施設やショッピングモールなどがあります。一方、横浜市のみなとみらい地区は、同じく1989年に横浜博覧会、通称「YES '89」が開催されました。こちらも埋め立て地の大規模再開発地区で、「コスモクロック」は現在も観覧車としてみなとみらいの夜を彩ります。シーサイドももち海浜公園の船着き場はみなとみらいの「ぷかりさん橋」にそっくりです。私は、福岡のこの地区を歩きながら、「この二つの地域は過去の経緯や現在の状況まで本当によく似ているな」という感想を持ちました。
福岡タワーを降りてそろそろ「夕食経由でホテルへ」と思い、博多駅方面に戻ることにします。地下鉄西新駅まではそこそこ距離があり、さすがにもう歩くのも大変だと思ったので福岡タワーの前のバス停で博多駅行のバスを待つことにしました。
しかし、バスを待つ間に、突然私の頭にあることがひらめきました。そうです。「金印」を買うのを忘れたことを思い出したのです!
今回の旅行に出る前に、福岡市立博物館に行ったら必ず金印の携帯ストラップを買おうと思っていたのについ買うのを忘れてしまいました。今日はもう歩くのはやめようと思っていたのに、やれやれという気持ちで福岡市立博物館に向けてまた歩き出しました。
ようやく博物館について念願の金印ストラップを買うことが出来ました。来た時と同じサザエさん通りを歩いて西新駅で地下鉄に乗り、JR博多駅に向かいます。⇒金印ストラップの写真は上記インスタグラムの中にあります。
■水炊きにするかもつ鍋にするか それが問題だ
この日の夕食は博多駅の駅ビルで済ませることにします。福岡といえば中州や祇園といった繁華街が有名ですが、初めて来た見ず知らずの街、コロナの心配もゼロになったわけではない状況で、夜の繁華街を歩くのは避けた方が無難だろうと思い、ホテルからも近い駅ビルでの夕食となりました。有名な中州の屋台巡りはまたの機会に取っておくことにします。
福岡で鍋料理といえば水炊きともつ鍋が代表的です。どちらにしようか迷いましたが、結局もつ鍋を食べることにしました。
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せっかくなので単品ではなくコース料理を注文しました。最初に酢もつと辛子明太子、本日の小鉢が出され、そのあとでメインのもつ鍋です。味は味噌、醤油、塩の3種類から選べますが、今回は塩味にしました。
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もつ鍋は特に臭みがあるということもなく、わりとあっさりした味でした。最後は「〆のちゃんぽん麺」でお腹いっぱいになりました。
ちなみに、「もつ鍋」で検索と出てくる「おおやま」という店がありますが、この店は横浜のみなとみらいにも店舗があります。やはりみなとみらいとは浅からぬ縁があるのでしょうか…。
博多駅の外に出ると駅前広場でイベントが開催されていたようで大勢の人で賑わっていました。年末ということもあり、駅前のイルミネーションも美しく輝いていました。
もつ鍋を食べ終わりホテルに戻ります。今回滞在したホテルはJR博多駅から歩いて直ぐのところにあるので、博多駅周辺を「探検」することもなく、ついに博多駅の構造を理解するには至りませんでした。
これで福岡旅行1日目は終了となります。この記事の題名に記載している国宝「翰苑」が登場するのはまだまだ先となります。
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