
歴史と温泉とアニメの町人吉 後編
2020年の水害で大きな被害を受けた熊本県人吉市に行ってきました。
水害の傷跡はまだあちらこちらで見られる状況ですが、もともと日本遺産にも指定されている歴史と温泉の町。近年ではアニメの聖地にもなっているようです。
前半では国宝指定の青井阿蘇神社や重要文化財指定の老神神社などを訪ねた様子をお伝えしましたが、後編では人吉城と人吉の城下町の様子を報告します。
※この記事は前回の続きです。前編をお読みでない方は下記のリンクからどうぞ。
■このnoteを書いている人:かまふち管理人"sho"
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒、折り畳み自転車などに興味があります。京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。
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■復興半ばの人吉城

人吉城はおよそ700年にわたって人吉球磨地区を治めた相良氏の居城で、相良氏は鎌倉時代から江戸時代末期までその領地を守り切りました。
城の建物は度重なる火災で焼失し、現在では一部の櫓や門、土塀などが再建されています。
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老神神社を出て人吉城に向けて自転車を走らせます。球磨川と胸川の合流地点には、人吉城跡の隅櫓が見えています。

左手に多聞櫓と白壁を見ながら自転車を走らせ大手橋を渡ります。

日本100名城スタンプを押すために人吉歴史館に立ち寄ります。この施設は水害のため休館中であり、100名城スタンプは引き戸を開けた内側にありました。

人吉城歴史館の反対側には人吉城の石碑と、その向こうには人吉城跡ふるさと歴史の広場が見えています。

石碑の隣りには顔ハメパメルがあるので、お好きな方はどうぞ。
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御館御門橋は相良護国神社に渡るために堀に架けられた橋。古くて風情を感じさせます。
人吉城の写真でよく見かける武者返しや御下門跡、そして二ノ丸跡や三ノ丸跡には時間の都合で立ち寄らず、城下町の面影を残す鍛冶屋町通りに自転車を走らせます。

■人吉城下町巡り
◆鍛冶屋町公園と小さな美術館CHOBIT

人吉城から球磨川に架かる橋を渡り、鍛治屋町通りに入ります。
この通り沿いには相良氏の統治の時代には多くの鍛冶屋が軒を並べ、刃物や農具などが作られていたそうです。
鍛治屋町公園にある石造りの蔵は「世界一小さな美術館CHOBIT(ちょびっと)」。蔵の中では地元の子どもたちの手による作品などが展示されています。
◆釜田醸造所 みそ・しょうゆ蔵

ここ鍛治屋町通の見どころのひとつに、釜田醸造所「みそ・しょうゆ蔵」があります。
釜田醸造所は昭和6年創業。大正末期に建てられた接客用の建物をみそ・しょうゆ蔵として改装しており、昔の趣の残る蔵を見学することが出来ます。
■釜田醸造所 みそ・しょうゆ蔵
所在地:人吉市鍛治屋町45
電話:0966-22-3164
◆立山商店茶の蔵

釜田醸造所みそ・しょうゆ蔵の隣りには立山商店茶の蔵があります。
こちらは明治19年創業のお茶屋さん。茶の蔵のギャラリーでは美しい庭園を眺めながらお茶の効能や飲み方などを学ぶことが出来ます。
■立山商店茶の蔵
所在地:人吉市鍛治屋町43
電話:0966-22-2566
立山商店茶の蔵に向かって左側には「ウンスンカルタ」と刻まれた石碑があります。
その前に訪れた釜田醸造所の壁にも異国情緒あふれるカルタの絵が並んでいます。

ウンスンカルタ…、ちょっと聞きなれないカルタの名前ですが、一体これはなんでしょうか。
◆ウンスンカルタとは
16世紀の戦国時代のころ、日本に渡来したポルトガルの船員たちによって「南蛮カルタ」が伝えられました。
その後日本国内で改良され「ウンスンカルタ」として全国に広まりましたが、江戸幕府の寛政の改革によりカルタ遊びが禁止されました。
ウンスンカルタは全国でもここ人吉だけに残されており、熊本県の無形文化財として登録されています。
立山商店の斜め向かいには「ウンスンカルタの家」があり、カルタの展示や保存会の活動記録を見ることが出来ます。
■お昼はうなぎで満足

自転車での人吉巡りもおしまいに近づいてきたのでそろそろお昼を食べことに。今回はうなぎをいただくことにします。
大人気の店で待ち時間が気になるとことろですが、運よく二組目ですぐに席に案内してもらえました。
店内は間口の割に奥行きが深く、文字通り「うなぎの寝床」といった造りになっています。

やがて運ばれてきたうな重、適度な焦げ目とふかふかの食感に大満足。
この店も水害にあい「秘伝のタレ」も被害にあったそうですが、まったく問題なく大変美味しくいただきました。

食後に店外に出て順番待ちのための椅子がずらりと並んでいることに気が付きました。
この店がいかに人気があるのかはこの椅子の行列を見ただけでよくわかりました。。
■上村うなぎ屋
所在地:人吉市紺屋町129
電話:0966-22-3312
■最後に
水害を受けた人吉の町、国宝の青井阿蘇神社や人吉城などを巡りました。
城下町の面影を残す鍛治屋町通やウンスンカルタなど独自の文化を残す素敵な町だというのが素直な感想です。
今後は一日も早い水害からの完全復旧を願いつつ、次回訪れる機会があれば、今回は時間がなく立ち寄れなかった温泉やアニメの聖地巡りなども楽しみたいところです。
■人吉城跡、ウンスンカルタは日本遺産人吉球磨の構成文化財となっています。詳しくは下記リンク先を参照してください。
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