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書籍の著書になりました。

35年の人生で初めて、書籍の著書となりました!

20名の共著に参加させてもらい、劇場のこれまでから休館を決めた今までのことを書きました。この7年間を凝縮した約5,000字の寄稿。内容としては【僕、伊木翔から見た豊岡劇場と弊社代表 石橋の挑戦】といったものになっています。

amazon等でも買えますが、ぜひ劇場からのご購入をよろしくお願いします!

本に掲載される文章ってどういうスタンス、文調で書けばいいのだろう。書き始めってどんなの?どこからどこまで書くの?という不安を抱えながら、思いつくままにつらつらと書き始めたのが2021年10月頃。

当初、5,000〜6,000字という要望を聞いて「そんなに書けるだろうか」と思っていたものが、ひとまずぴったりその枠に収まるくらい書き起こすことができた。

構成は小学生の時に読み漁った4コマ漫画の鉄則『起承転結』を採用しよう!と『起』&『結』を重視しながら、ああでもないこうでもない、と幾度となく編集を重ねて「あー!もう分からんけど送っちゃえ!」と、書き始めて1ヶ月経たずに初稿を入稿。

この時、どうしても自分の中でしっくりこなかったのが『結』の部分。まだ休館も決まっていなかったこの時期に、厳しいながらに未来を見据えて更なるトライも構想に入れている豊岡劇場をどう書き収めるべきだろう。地続きなんだけど、不確定要素の多い劇場のこれからを上手く文章化できない自分がいました。

それでも編集担当さんに見てもらえば修正の指示をもらえるだろうと、ひとまず送ったのですが、帰ってきたのは…

「いいですね。修正するところはほぼないです」

今思い返すと、20名の共著が1冊の書籍となる今回、編集担当さんは著者を尊重することを念頭に置かれていたからこその返事だと改めて感じています。ただその時の僕には少しばかりのモヤモヤが解消されずに、頭の片隅にポツーンと残ったままでした。

そんな中、校正の最終段階を控えた2022年2月末に劇場の休館が決定。急遽、文末にその内容を追記したものが掲載に至りました。それが僕の中ではある意味の『結』に相当する部分になった気がしていて、モヤモヤが少し解消されたのです。

このモヤモヤに関しては、前提として僕の文章力が不足していることが大きな要因なのですが、それ以上に「これからの劇場にも、当たり前のようにスタッフとして自分が居続けるであろう立場」から「休館が決まったことによって、再開後の劇場には自分がいないかもしれない立場」へ変化したことが大きく作用しているように感じています。

そんな僕自身の過渡期を切り取って生み出した文章、そしてそれが掲載されたこの本は大切な宝物になりました。なにより改めてこの7年間を振り返ることが懐かしくて、いろんなことが昨日のことみたいにフラッシュバックして書く手が止まっては動き、止まっては動きを繰り返してました。ここまで劇場に関わってくださった皆さんに感謝しかありません。

未だにTwitterでアンチコメント見つけてむちゃくちゃ凹んだりしますが、この文章を書いたことで、支えてくださった方々の圧倒的多さと気持ちの偉大さに前向きな気持ちになれています。

そんな紆余曲折を経て書き上げた5,000字が掲載された本著は、amazon等でも買えますが、ぜひ劇場からのご購入をよろしくお願いします!劇場の在庫は30冊。これを売り切りたい!皆さんに読んでみて欲しい。ぜひお願いします。


【豊岡劇場 掲載書籍】『丹波発 次の生き方としての「田舎」ー田舎は最高 vol.2 』

劇場店頭、オンラインストアよりご購入いただけます。

▼豊岡劇場オンラインストア
https://toyogeki.stores.jp

本書は、「空間・時間・自然」の豊かな田舎において、どのような生き方(仕事や活動)をして、どのような夢を描いてきたのか、また描こうとしているのかを語ってもらった多彩なエッセイ集である。これから本気と覚悟をもって「田舎」に移り住みたいと考えている人、迷っている人たちにおいても、何らかの参考になればうれしい限りです。(「まえがき」より)

『丹波発 次の生き方としての「田舎」ー田舎は最高 vol.2 』「まえがき」より


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伊木 翔
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