文化の広め方

先日YouTubeを見ていたら、あるバレエダンサーの動画のサムネイルが目に留まり、内容を見てみた所、どうやらある若いプロバレエダンサーH氏(登録者は数千人)とカップルチャンネルをしているプロバレエダンサーY氏(登録者数十万人)との間で、揉めているということだった。
(揉めている内容は、Y氏がバレエとは直接関係のない過激で卑猥な動画やサムネイルで登録者数を伸ばしていることをH氏が批判したことが発端)
両者のチャンネルを見て、両者の言い分をそれぞれ聞いてみて、自分自身も思うところがあったので、少し書いてみようと思う。

自分は居合をしていて、居合や抜刀術の素晴らしさを広めたいと思っているが、認知度はまだまだ少ない。
インスタやYouTubeで動画をアップしているが、インスタはともかくYouTubeはまだまだ登録者が少ない。

登録者を増やすために、色々と動画のアイディアを考えるが、やはり居合の本質からずれていることはしないのが信条としてある。
例えば、認知度だけ上げたいのなら、今流行りのカップルチャンネルなどを作って、彼女に居合とか侍風コスプレをさせて、どでかい派手なサムネイルを作り、グーグルに広告費を払って宣伝などすれば、登録者は簡単に増えるだろう。

しかし、そのようなことを自分は絶対しない。

それは居合の本質ではないから。そして、仮にそれで登録者が増えたとしても、登録した人達が本質を理解するとは到底思えないし、間違ったイメージを広めてしまうだけだから。

ここでバレエの話に戻るが、H氏の言いたいことはまさにこういう事で、現状バレエの日本での認知度はまだまだだが、Y氏のやり方までして認知度を上げても、バレエが安っぽく見られるだけであり、バレエが変なイメージで伝わってしまう。そのことを懸念していた。

文化を広めたいという思いと、文化を守るというのを両立させるのは難しいことかもしれないが、個人的には多少敷居の入り口は低くしてもいいが、本質からは逸脱せずに伝えていき、広めていくことが一番いいかなと思う。

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