たまに知人などから、自分の普段使っている居合刀をちょっと持ってみたいと言われて、渡すことがあるが、決まって皆、「え、けっこう重い」と言う。 材質にもよるが、居合刀の重さは一般的に650g~900gぐらいで、真剣だと1kgを超える。(ちなみに自分の使用している居合刀は820gぐらい) この重い居合刀(または真剣)を使用して行うのが居合であり、その刀の重さを知らない人(体感したことがない)が多くいるのが実情である。 時代劇などで使用されるジュラルミン刀や竹光は400~600
居合道と居合術 14年前に居合を始めた頃は、全く気にも留めなかったこの二つの呼び名。 ここ6,7年、自身で技を研鑽・研究するようになってからは、その定義や違いについて様々な媒体をみて学ぶようになった。 自分が実践・稽古している居合術についてまずは話そう。 戦国~江戸時代に林崎甚助によって創始されたサバイバルを生き抜くための実践的な抜刀術である。 刀を「抜く」と「斬る」を同時に行う特徴をもっており、不利な状況(例えば相手がすでに抜刀していて、こちらは抜刀していない状況など)
居合には、無双直伝英流、夢想神伝流、長谷川英信流、無外流など数多くの流派が存在する。 基本的には各流派とも、独自の型を持っているが、中には似たような型も存在する。 例えば、無双直伝英信流の初伝「前」という型などは、おそらく基本的な型として、どこの流派でも存在していると思われる。 ただ、似たような型であっても、それぞれが独自の方法論、見解を持っていたりするため、細部の部分で微妙に異なっていたりする。 そして、これは異なる流派だけでなく、同流派内であっても、所属する連盟や、道場
YouTubeなどで、居合や抜刀術の演舞や型の動画を見ていたら、自然と気にしてしまう部分がある。それは、「どんな刀を使っているか?」ということ。 竹光なのか、模擬刀なのか、軽い居合刀なのか、重い居合刀なのか、はたまた真剣なのか。。 自分は居合刀を使っている。 刀身800gほどのもので、使い始めて1年半ほどになる。 恥ずかしながら、それまでの12年ほどは居合を始めた時に購入した初心者用の730gほどの居合刀を長く使用していた。 2本目の居合刀になり、800gと少し重くなっ
先日YouTubeを見ていたら、あるバレエダンサーの動画のサムネイルが目に留まり、内容を見てみた所、どうやらある若いプロバレエダンサーH氏(登録者は数千人)とカップルチャンネルをしているプロバレエダンサーY氏(登録者数十万人)との間で、揉めているということだった。 (揉めている内容は、Y氏がバレエとは直接関係のない過激で卑猥な動画やサムネイルで登録者数を伸ばしていることをH氏が批判したことが発端) 両者のチャンネルを見て、両者の言い分をそれぞれ聞いてみて、自分自身も思うところ
本日は、定期的に行なっている前への抜きつけの集中稽古を行なった。 この稽古では、初伝「前」、中伝「横雲」、そして立位の状態での前への抜きつけをいつも稽古している。 あらゆる角度からビデオ撮影し、抜きつけ時の身体の状態や刃筋を確認して、チェックを行う。 自分では正しい抜きつけを心掛けているつもりでも、ちょっとしたズレがいつのまにか生じている場合があり、それを確認するために「定期的に」行なっている、というか行わないといけないと自分に言い聞かせて行なっている。 (基本的に後回しにし
居合を始めてから14年ほどになる。 始めた当初はまさか居合がここまで自分の生活の一部になるとは思いもしなかった。 今回は自分が居合を始めるきっかけとなった出来事を書いていこうと思う。 元々黒澤明の時代劇映画を見るのが好きで、三船敏郎や宮口精二の侍姿を見て、チャンバラ的なものに憧れを持っていた。 その後自分で調べて殺陣を習い始めた。そこの殺陣教室のN先生は強面ながらすごい動きの立ち回りだったので、「自分もあんな動きがしたい」と思い、週2回ペースで通い始めた。 2,3か月経った
今日は、久しぶりに初伝、中伝、奥伝(居業、立業)を通し稽古した。 時間にして約1時間ぐらいの稽古。 稽古するときは、毎回なにかしらのテーマを決めてするのだが、今回はここ最近少しうまくいってないと感じていた「納刀」を重点的に意識してみた。 意識しながらやっていて気付いたが、やはり納刀の際に左手で握るこいくちの形が微妙にずれていた。 自分では完璧な形を作っていたつもりが、わずかにずれていて、それによって鞘の縁に切っ先が少しかすって鞘鳴りなどにつながっていた。 通し稽古の最中に意識