初めてのバーにふらっと寄ったら割と楽しかった
普段は地方でリモートワークをしているが、物理的に出社する機会があって上京した。その時に寄ったバーでの出来事を20分くらいでまとめてみる。特に面白くはない。
夜中の23時ごろ、場所は目黒。会社の仕事仲間との楽しい飲み会も終わって滞在先のホテルに到着したのだが、何年かぶりの上京ということもあり1人でもうひと飲みいくことにした。
googleやinstagramで「目黒 ひとり飲み」のキーワードで検索し、ヒットした飲み屋が集まるゾーンに足を運んだ。あいにく、調べた店はどこも満席 or 閉店間近で入ることができず、どうしたもんかと考えていたところに雰囲気がお洒落なバーを見つけた。
自分は夜の街に繰り出すといった経験に乏しく、バーには入ったことがなかったので一瞬躊躇したのだが入ってみた。暗がりの中には数人の男女客がいて、おお、映画やドラマでよく見る光景だ、と思った。
入店して30分間ほどはプログラミングの技術記事(Goのhttp/netパッケージについて)を読みながら飲んでいた。なにが正しい振る舞い方なのかわからず、スマホから顔を上げることができなかったが、酒を飲みながらコードのことを考える体験は楽しかった。
ただ、せっかくきたのだからマスターとしゃべってみようと考えた。メニューにレーズンバターというおつまみがあったので、レーズンバターとはなんですかと質問した。なんですかといっても"レーズンとバターを合わせたもの"以外の何でもない。隣にいた人やマスターからはなんだこいつと思われていたと思う。ただ、それがきっかけでマスターや隣に座っていた常連客との会話が広がった。常連客の女性はプロのオーボエ奏者で、一緒に演奏したことのある有名人の話や、普段知ることがない音楽家の仕事内容は興味深かった。
しばらくすると、マスターに何百万の借金をしているちょんまげを結った男性客がきた。どうもsupremeといったレアブランドの限定販売の並びにパシられている生活を送っているらしい。大変そうだなと感じたが「幸せです!日馬富士の様に!」と言っていたので、よくわからないが特に苦痛はないみたい。いろんな生活があるんだなと感じた。
さらにもうしばらくすると、常連客だと言う40歳前後の男性2人が隣に座った。1人は弁護士でもう1人はよくわからない感じだったのだが、話を聞くととにかく超お金持ちの人達だった。2日に1回のペースでこの店に来ているといい、ほぼ寝泊まりしているという。
自分はこの2人にいたく気に入られた。なぜかと言うと、その時自分は変な店に入って数十万のぼったくりにあう可能性を恐れて、財布の中身は5000円を残して身分証明やクレカ類は全てホテルに置いてきていた。数千円程度超過した場合はその時店にいる人に立て替えてもらってpaypayで立て替えてくれた人に渡すつもりでいた。そんな馬鹿みたいな田舎人ムーブをかましている自分が金持ちの2人にとっては珍しかったらしい。
そして朝の4時まで自分のシマだという店を飲み歩き、2人に奢ってもらった。結果的に財布の中身は無事で自分の腎臓を脅しにとられるということもなく、楽しく初めてのバーにデビューすることができた。当たり前だが。
次上京するときも、こんな楽しい出会いがあったらいいなと思う。
「僕はショートカットが好きなんだよ!!」と言いまくる、何をしているかわからない方のお金持ちの人は、いくつかある行きつけの女の子の店にはボトルではなく様々な色のショートのウィッグがキープされているらしい。変わった人はいるんだなあ。
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