致死性の不整脈(ブルガダ症候群)との闘い 第1話
はじめまして、ショウと申します。
日記みたいな記事を書いて誰かの参考程度になればなぁってなと、入院中の暇つぶしになれば良いかなって思って書いていこうかと思います。
時系列順に話していこうかと思います。
35年前、僕はこの世に生まれた訳ですが生まれつき不整脈みたいなのがあるっぽい話しは幼い頃聞いてました。
ただその時は特に問題はないようなことを母親が言っていたような気がします。
就職前に健康診断を受け、心電図が引っかかっているので少しちゃんと診てもらおうかということで循環器内科かそれっぽい所に受診しに行きました。
そこで受けた病名は
完全右脚ブロックでした。
どんな症状か簡単に説明すると心臓を動かす電気信号が右側だけブロック(うまく伝わらない)ため心電図では波形に分かりやすく出るそうです。
じゃあ右側の心臓は動いてないのかというとそういうわけでもなく、左側が動いてくれるので心臓の機能としては問題なく動作するそうです。
左側や両方だと危険なようですが、診てもらった医者からも経過観察で問題ないとのことでした。
僕は高卒で就職し、毎年健康診断を受けておりますが毎回心電図では完全右脚ブロックで引っかかっているものの35年間全く問題なく生活しておりました。
さて、そんなある日の2022年6月19日深夜の事です。
自宅のソファーで横になりテレビを見ていた時でした。
急に軽めの動悸を感じると眩暈がし、どうしたんだろうと体を起こそうとした所意識が遠のくような症状がありました。
そして意識がなくなる直前に胸がバクバクと圧迫して苦しくなり、過呼吸になりました。
2分ほどで過呼吸は止まりましたが初めての経験で自分の体に何が起きているのかさっぱり分かりませんでした。
過呼吸からかどっと疲れを感じており1時間弱はそのままソファーで仰向けになり寝転がっていました。
一緒にいた嫁ちゃんに「救急車呼ぶ?」と問いかけられましたが意識はあったのでとりあえず「大丈夫」と伝えました。
もう一度同じような発作が起きたら明日病院行こうと話し、だいぶ動けるようになって寝る準備を始め、そろそろ寝るかなぁって思った時でした。
最初の発作から1時間半後くらいでしょうか。
うつ伏せでソファーに寝転がっていた所、またさっきの目眩がし意識が遠のきました。
気付くとソファーから転がり落ち、胸を抑え、過呼吸になっている自分がいました。
転がり落ちた記憶はないのでおそらく数秒ほど完全に意識が飛んでいたのでしょう。
また2分ほどで胸の苦しさと過呼吸は収まりました。
この時感じたのは、『なるほど、死ぬ時は体が生きることを諦めてすべての苦しみから解放されて、楽になり、幸福感を得て死ぬのだな』と体感しました。
まぁ、このときは生きることを諦めた訳じゃなく胸の圧迫感が急に収まって楽になっただけですが笑
何はともあれ、35年間、基礎疾患もなく、これまで健康に生きてきたにも関わらず短時間で2度も死にそうな発作が起きたのは事実で、ましてや何にもしていない安静時に意識を失うことに危機感を覚えました。
僕はほぼ毎日通勤や日常で車の運転をするので同じ発作が起きたら事故に繋がるだろうし、夜中に家の周りをランニングした時に車道に倒れて車に轢かれるなどの二次災害を懸念しました。
翌日、循環器内科を受診することを決意し就寝しました。
続く!