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初めての一人フランス旅行記 ~フランスが好きになりました~

9月13日~23日で初めてフランスに行きました。コロナが明けて以降、去年の夏はネパール、年末年始は中央アジア(ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン)を訪れましたが、中央アジア旅行で仲良くなったフランス人に会いに行きました。

この旅行をきっかけにフランスに対する印象が大きく変わりました。もともと、フランスに対してはアロガント、不親切、非衛生的、といったネガティブな印象を持っていましたが、いずれも間違いで、カフェの店員さんもバスの運転手も街やアルプスを行き交う人も全員親切でした。街も清潔でした(確かにトイレは便座や紙がなかったり、床が濡れていたり、なので女性の方にとっては難題かもしれません)

現地滞在日数は8日間と短かったたですが、記憶が薄れない内に、振り返りたいと思います。また、友人が住んでいるアルプス地方にも行った為(日本語では一切情報は出てこない)、何かしらの参考になるかもしれません。

1日目:成田→北京
2日目:北京→パリ→アルプス地方の田舎(=Le Prioux)
3日目:アルプス地方の田舎(=Le Prioux)
4日目:アルプス地方の田舎(=Le Prioux)
5日目:アネシー(欧州一の透明度を誇るアネシー湖を中心とした街)
6日目:シャモニー(モンブランの麓にある山岳リゾート)
7日目:パリ
8日目:パリ
9日目:パリ→北京
10日目:北京→成田

上記旅程でしたが、詰め込みすぎた為、早朝の電車移動が多く且つホステルで睡眠が浅かった為、終盤に風邪を患ってしまい、帰国後、クリニックの直行し、抗生剤を服用中です… 本当はゆっくりする旅が好きなのですが、今回はフランスだしと詰め込みすぎたのが反省点です。

Les Prioux

友人が住んでいるアルプスの街です。山々に囲まれ、冬季は雪の影響でアクセスができなくなる為、夏季のみ開いている街です。夏季は山々に囲まれた壮大な景色の中で、食事やハイキングを楽しめます。

今回はParis(パリ)→Lyon(リヨン)→Chambery(シャンベリー)→Moutier(ムティエ)→Pralognan La Vanoise(プラローニャン・ラ・ヴァノワース)→Les Priouxと、電車3便+地方バス1便+友人の車で迎えと、かなりの長旅でした。
(実際は、北京→パリの乗継便が遅延した為、上記ルートで行けず、Moutier迄、車で迎えにきてもらいました。)

のどかです。
友人の勤務先のオーナーが提供する宿泊場所とのことで、今回ここにお邪魔になりました
宿泊場所の裏庭
町のとても素敵なレストラン
屋外席
朝食に洋梨サイダーとパンをいただきました
町からの景色
周辺には幾多のハイキングコースがあります
周辺景色①
周辺景色②
周辺景色③
隣町のPralognan La Vanoiseで、Les Priouxから往復3時間半のハイキング 
Pralognanはスキーリゾートでフランス人にとっては有名で、Les Priouxより規模がだいぶ大きく、このようなロッジも多くありました(但し、9月は閑散期で殆どのお店はしまっており、人もまばら)
フランスの町並みがかわいい理由の一つは、あちらこちらに花が咲いているからかも
ハイキングルートに点在する可愛らしい家

観たことないけれど、アルプスのハイジに登場するような雰囲気でした。

Les Priouxには1日目の夜に到着し、2日目3日目はハイキングや友人との飲み兼談話を楽しみ、4日目早朝に近くの町Bozel迄送ってもらいました。そこからバスでMoutier駅に戻り、Annecyまで、TER2本を乗継ぎ、2時間半で到着。

Annecy

Les Priouxとは打って変わって大分観光客で賑わっていました。おとぎ話にでてくるような、落ち着いた色味ながらもカラフルな建物が多い、素敵な町でした。アネシー湖へ流れ込む川沿いに、様々なカフェがあり、気持ちよさそう。

アルプス地方の街は山に囲まれているので、湖・川と相まって、とてもいい環境
夜の町並み
夕刻の町並み
川沿いにあるカフェ
アネシー湖に流れ込む川沿いの並木
裏道もいい感じ

翌朝、シャモニーに直行する為、アネシーに泊まりました。件の友人からリヨンよりアネシー、シャモニーをオススメされた為、前日にリヨン行きをアネシー・シャモニー行きに変更し、電車や宿をてんやわんやで調べました。宿は、唯一許容範囲内の金額で空きがあった、こちらのホステルにしました。(但し、水回りの清潔度合いや部屋のかび臭さが気になりました…あと、駅から宿まで坂道が続き、特に最後の100mは激坂すぎてスーツケースだときつかったです)

翌朝、5:44発の電車に乗る必要がある為、22時頃に就寝。モン・サン・ミッシェルでのテント泊用ギアを持ち運ぶ為、荷物軽量化の為に服装を削ってきた為に、アヌシーのコインランドリーで洗濯。これで一安心。

Chamonix

5:44のアネシー発、7:50にシャモニー到着です。
シャモニックスではなくシャモニーと読みます。
ヨーロッパアルプス最高峰で4,810mの標高を誇るモンブランの麓に位置する山麓リゾート地です。

駅もおしゃれ
シャモニーで何ができるかは調べる時間がなかった為、駅前のホテル付属のカフェで、一息つき、朝食を取りながら考えます。
クロワッサンってこんなに美味しかったっけ、と気付かされた。この日以降、フランスでは小腹が減ったらクロワッサンを食べることが多かった。
色々アクティビティがありましたが、シャモニーも半日しかないので、ケーブルカーでモンブラン山頂へ
冬がシーズンでしょうか。夏は人が少なく、ケーブルカーも待ち時間なしで快適です。
山頂まではケーブルカー2本+エレベーターの乗継ですが、途中駅で一度時間を取り、ハイキングしました。この看板には、見えませんが、Mount Fujiの方角も示されています。
山中の湖がゴールの往復45分程度のハイキング。運が良ければ、水面にアルプスが反射し綺麗らしいです。
ケーブルカー2本乗継、山頂までのエレベーター待ち
雪山登頂中の二人組が見えますか?生で雪山登頂隊を見たので感動しました。
山頂駅に到着しました
左から右に大きく4つ尖っている内の写真中央の部分がモンブラン山頂です

山の写真が多くなってしまいましたが、町並みも、自然豊かで良かったです。個人的にはアネシーは可愛すぎるのと観光客が多すぎたので、シャモニーのほうが好みでした。

明日、モン・サン・ミッシェルに向かうには、今夜中にリヨンに戻っておく必要がある為、BlaBlaCar(バス)で15:00シャモニー発19:10リヨン着でシャモニーをあとに。できることなら、今度は一週間くらい滞在してみたいです。

Mont-Saint Michel

リヨンからモン・サン・ミッシェルへ。

朝6:30発の電車で直行で向かうはずが、何を勘違いしたか、6:40発かと思い、駅に到着した時点では電車は発車済み。代替列車やいい方法を探しまくるも、直行便から電車4本乗継ぎ、更に金額も3万円ほど追加でかかることがわかり、意気消沈です。

モン・サン・ミッシェルは飛ばし、そのままパリ行きも考えたのですが、ずっと見たかったモンサンミッシェル。ずっと前から、Google Mapにピン留めしていました。また、訪問日はたまたま年に20日程度しかない満潮の日で、海に囲まれた孤島のモンサンミッシェルを拝める日だったこともあり、日本に帰国したら節約することを誓い、行くことにしました。

モンサンミッシェル自体は事前の期待が大きすぎたのか、素晴らしかったですが、特別に感動を覚えることはありませんでした。それでも夕暮れ時のモン・サン・ミッシェルは、海と夕陽に照らされ、とても美しかったです。これが1,200年も前に宗教施設として建築が始まり、フランス革命における宗教施設の破壊を免れたり、世界大戦では要塞としても使われる等の波乱万丈な運命をたどりながら、現存している、という過去に思いを馳せると、また別の視点で楽しむことができました。

ミカエル大天使のお言葉により建築された大聖堂。英仏百年戦争時は城塞として使われいた。
モン・サン・ミッシェル内で、左右にカフェやお土産屋があります
二階ぽいところにもあがれます
初めてクレープがフランス発祥と知りました。日本のスキー場にありすぎて、日本発祥かと勘違いしていました。
モン・サン・ミッシェルの建築そのものより、四方が干潮の海で開けたこの景色が壮大でした
モン・サン・ミッシェルの隣にある建物(これもモン・サン・ミッシェルの一部かも)
夕暮れ時の砂浜と海面が織り合わさった景色が素敵で右側の岩場に30分ほどボーとしてました
昼間とは打って変わって満潮になり周囲を海に囲まれたモン・サン・ミッシェル


満潮の時間帯が夜9時と翌朝9時頃ゆえ、日帰りだと帰りのバスの時間が早すぎた為、一泊することに。ただし、満潮の日は人気があるのか、周囲のホテルはほぼ満室。あっても少し遠い宿で一泊25,000円と、少し高かったので、テント泊にしました。

テント泊に関しては、日本の記事は、退職された方が書かれた以下の記事しかなく、不安でしたが、予約から宿泊までスムースにできましたので、費用を抑えながら、モン・サン・ミッシェルに行きたい方にはおすすめです。

今夜はキャンプです
右後ろに見えるHotel Vertの裏庭を使う形式
このようにずらっとオートサイトが並びます
モン・サン・ミッシェルで徒歩でテントする人は少ないのか、テントスタイルのエリアはこの一列だけ。割り当てられるエリアは木と木の間なので、めちゃくちゃ広いです。
この1日の為だけに、持ち歩いたスーツケース。その為に、洋服も削った。
左側からマット、テント、寝袋です
おとなり

ただ、夜のモン・サン・ミッシェルはネットで見るより、ライトアップが乏しく、一番綺麗なのは夕暮れの時間帯でした。なので、泊まらなくても良かったかなと。次の機会があれば日帰りにしたいと思います。

Paris

花の都パリ。本当にこの言葉が似合う都市でした。パリ中心部にある建物はどれを見ても、クラシカルで扉・外壁・窓どれを見ても意匠が凝らされており、最初は写真を撮影していたのですが、キリがないことに気づき、心のシャッターに切り替えたほどです。

パリ滞在期間は1.5日と短くなってしまった為、主要施設の内部見学などはせず、散歩+疲れたらカフェに入る、といった具合に過ごしました。

どこかの橋からの景色
クラシカル
パリにカフェが多いって知らなかったです
セーヌ川沿いの木漏れ日がいい感じ
セーヌ川沿いの古本屋さん。本だけでなく、様々なポスターも売っています。
一人カフェの勇気がなかったのですが、小腹が空いて外からメニューを覗き見していたら、声をかけてくれました。パリでの初カフェで初テラス席。いい思い出。
その後も散歩し、夜はエッフェル塔の下のベンチで暗くなるまで過ごしました
エッフェル塔の後は近くのブラッスリーに。ここはテラスが混んでいたので、屋内に。
前菜①オニオンスープ
前菜②エスカルゴ
メイン①タルタルステーキ(生肉のゆっけ)。欧州の味付け?でビネガーが使われており、あまり好みではない
今回宿泊したホステル(MIJE MARAIS Hostel)
マレ地区にあるクラシカルな建物を活かしたホステルで、掃除も綺麗にされており、大満足
駅やバス停、セーヌ川、ルーブル美術館やノートルダムに至近でアクセスもいいです
地中海の洞窟を彷彿とさせる朝食会場
廊下
部屋も快適です
シャワーは部屋に、トイレは廊下に。どちらも綺麗でした。
帰国前夜に行ったカフェ、ガレット・ホットチョコレート・アイスオンクレープwithラムでフランス旅行を締めました。

あとがき

フランスに対してネガティブな印象(フランス人は留学しているのに、フランス人同士でしか固まらず交流しない、といった自分の経験+ネットで見聞きする、店員さんが来なかったりテラス席へは案内されない等のアジア系への差別)を持っていましたが、今回の旅を経て、「百聞は一見にしかず」を強く感じました。

僕はなにごとも自分の五感で感じたいたちなのですが、時間やお金にかぎりがある中で、行き先を選ぶとなると、ネガティブな印象がある国はどうしても選択肢から遠ざかってしまいます。

今回、それを変えたのはウズベキスタンで会ったフランス人の友人で、彼との出会いがなければフランスには行かず、ずっとネガティブなイメージを持っていたかと思うと、やはり人との出会いは大切にしたいなと思います。(ただ、ホステルはいびき率が高くて睡眠に影響があるので、今後はホテルと使い分けたいです)


そういえば、帰国の際、シャルル・ド・ゴール空港がめちゃくちゃ混雑していて、前にいた日本人旅行者2人の搭乗時間が差し迫っているのに、出国審査の長蛇の列に並んでいて、皆で焦ったのも良い思い出。その後、保安検査場まで一緒にいたけど、間に合ったのでしょうか。

旅行にトラブルは付き物といいますが、空港混雑の他にも、今回は「搭乗券の姓名を反転登録していたこと(成田空港の出国カウンターで、Mytrip.comと中国国際航空の担当者を往復しながら粘り、なんとか直前で変更できた)」や「乗継便の遅延で、それ以降の接続が崩れた(乗継空港で急いで代替アクセスや友人に連絡を取って、行けることに)」と色々ありました。

トラブルは楽しい思い出になるかもしれないですが、起きないに越したことはないので、今後の旅行に活かしていきたいですね。

次の旅行はどこになることやら。

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