【利用者主体】介護福祉士過去問解説 第34回-問題18、第35回-問題64 〜介護の基本〜
こんにちは、しょうです。
今回の内容は、「利用者主体」です。
noteの投稿だけでなく、youtubeでも投稿しているので、ぜひチェックしてみてください!
どちらもスキマ時間や通勤時間などに勉強できる内容となってます。
みなさんの勉強スタイルに合わせて活用していただければ幸いです。
↓前回の記事はこちらから!↓
問題
正解
⚪︎1 1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には,毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。
解説
↓
利用者を「ケアの中心」と据え、個人の尊厳や自立を重視する
利用者主体の基本理念
・尊厳の保持
・自立支援
・自己決定権の尊重
利用者主体にあたる行為
・選択肢を与える
・できる範囲を尊重する
・生活リズムを尊重する
・習慣を大切にする
・環境を整える
今回の問題について
「利用者主体の考え」に基づいた介護福祉職の対応
↓
1の「1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には,毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。」が当てはまる
主なポイント
・声かけや適切なサポートを行う
・例)「今日は暑いので、このシャツとこのシャツのどちらがいいですか?」と選択肢を提示する
他の解説
×2 食べこぼしが多い利用者には,こぼさないように全介助する。
・全介助は自立を妨げ、食事動作の能力を奪う可能性がある
・使いやすい食器の用意や食事形態の調整、エプロンの着用など部分的なサポートをする
×3 認知症(dementia)の利用者には,排泄の感覚があっても,定時に排泄の介護を行う。
・排泄感覚が残っている場合、その感覚を活かさないと自律性や残存機能を損なう可能性がある
・利用者の訴えや行動を観察し、排泄タイミングに合わせて誘導・声かけを行う
×4 転倒しやすい利用者には,事故防止のため立ち上がらないように声をかける。
・行動を制限し、自立を妨げるスピーチロックにつながる
・環境を整え、安全に立ち上がれるよう自立をサポートしていく
×5 入浴が自立している利用者も,危険を避けるため個別浴ではなく集団での入浴とする。
・集団入浴は利用者の選択権を奪い、自立を損なう可能性がある
・個別浴で利用者に合った安全な対応を行う
問題
正解
⚪︎3 煮物を調理するとき、利用者に好みの切り方を確認してもらった。
解説
↓
利用者を「ケアの中心」と据え、個人の尊厳や自立を重視する
利用者主体の基本理念
・尊厳の保持
・自立支援
・自己決定権の尊重
今回の問題について
利用者主体の考えに基づいた訪問介護員(ホームヘルパー)の対応
↓
「3. 煮物を調理するとき、利用者に好みの切り方を確認してもらった。」が当てはまる
主なポイント
・利用者の意向を確認
・意思を伝える機会の提供
・コミュニケーションの重視
他の解説
×1 トイレの窓は換気が必要であると判断し、開けたままにしておいた。
・利用者の意向を確認せずに窓を開けると、寒さやプライバシーに配慮を欠く可能性がある
・利用者の希望を優先し、快適な環境を整えることが重要
×2 認知症(dementia)の人が包丁を持つのは危険だと判断し、訪問介護員(ホームヘルパー)が調理した。
・全てを代行すると、自立心や生活意欲を奪う可能性がある
・見守りやサポートを提供し、利用者が調理に参加できる機会を確保する
×4 糖尿病(diabetes mellitus)のある利用者には、買い物代行で菓子の購入はしないことにした。
・買い物代行では利用者の希望を尊重する必要がある
・利用者や医療関係者と相談し、購入の是非を話し合うことで、満足感を損なわない支援を行う
×5 次回の掃除のために、訪問介護員(ホームヘルパー)が使いやすい場所に掃除機を置いた。
・利用者の日常生活に影響するため、置き場所は利用者の意向を確認すべき
・利用者の生活に配慮し、邪魔にならず使いやすい場所に配置する
おわりに
今回は以上になります。
皆さんの勉強の一助になれば幸いです。
次回もお楽しみに!