【理由の解釈・短期目標】 第36回 介護福祉士過去問解説 問題112〜113 -介護過程-
こんにちは、しょうです。
今回の内容は「理由の解釈・短期目標」です。
noteの投稿だけでなく、youtubeでも投稿しているので、ぜひチェックしてみてください!
どちらもスキマ時間や通勤時間などに勉強できる内容となってます。
みなさんの勉強スタイルに合わせて活用していただければ幸いです。
↓前回の記事はこちらから!↓
問題
正解
⭕️ 4 製品の組立て作業の状況
解説
【Bさんの状況】
今までの作業について、製品を箱に入れる単純作業はできていた
↕︎
新しい作業では、途中で何度も手が止まり,完成品に不備が見られた
初日とはいえ、製品を「組み立てる」という慣れていない新たな作業に直面した
↓
思い通りにできないつらさやイライラ、作業に対する困難さや不安などの気持ちがあふれてしまった。
+
生活歴や既往歴からも考えてみる
①
以前大工として、手先が器用だったのに、病気になったとはいえ手先がうまく使えない、という現在の自分のギャップに対する感情や将来の不安
②
高次脳機能障害
・新しい作業とはいえ、計画や手順を組み立てることが難しく、どう組み立てていけば良いかがわからない
・集中力や注意力が持続しにくくなることがあり、新しい作業に取り組む際に注意力が散漫になりやすい
③
片麻痺による体の不自由さ
↓
これらの原因からBさんが大声を出したと考えられる
他の解説
× 1 ほかの利用者との人間関係
↓
ほかの利用者との人間関係も良好とあるので、原因とは考えにくい
× 2 生活支援員に話した将来の希望
↓
「将来は手先を使う仕事に就きたい」将来の希望が大声を出してしまう直接的な原因とは考えにくい
× 3 製品を箱に入れる毎日の作業量
× 5 左片麻痺に合わせた作業台
↓
左片麻痺に合わせた作業台で,毎日の作業目標を達成していた。
↓
大声を出す原因とは考えにくい
↓問題112です!
問題
正解
⭕️ 3 完成までの手順を理解しやすいように示す。
解説
Bさん 短期目標→「右手を使い,作業を自分ひとりで行える(3か月)」
新しい作業について、「ひとりで頑張る」と始めたが、初日の段階では途中で何度も手が止まり,完成品に不備が見られた。
↓
一人で頑張りたい、現状作業には慣れていない・うまくできない状況
↓
作業が一人でできるための支援として、「製品を組み立てる」ための手順を示すことは適切といえる
高次脳機能障害による影響で、計画や手順の組み立てが難しい可能性も考慮すると、3の対応は適切といえる
他の解説
× 1 完成品の不備を出すことへの反省を促す。
↓
Bさんの自己評価の低下につながり、つらさや不安などといった、負の影響を与えてしまう可能性が高い
× 2 左側に部品を置いて作業するように促す。
↓
作業が困難になったり、スムーズにできなくなる可能性が高い
× 4 生活支援員が横に座り続けて作業内容を指示する。
↓
Bさん一人でできることが目標の1つである
現状の課題は、なれない作業に対する葛藤であり、そこに対するアプローチが必要
× 5 製品を箱に入れる単純作業も同時に行うように調整する。
↓
いくらなれている作業とはいえ、新しい作業と同時に行うことはBさんへの負担が大きくなる可能性が高い
おわりに
今回は以上になります。
皆さんの勉強の一助になれば幸いです。
次回もお楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?