【症状・介護保険制度・ICF】 第36回 介護福祉士過去問解説 問題114〜116 -総合問題-
こんにちは、しょうです。
今回の内容は、「症状・介護保険制度・ICF」です。
noteの投稿だけでなく、youtubeでも投稿しているので、ぜひチェックしてみてください!
どちらもスキマ時間や通勤時間などに勉強できる内容となってます。
みなさんの勉強スタイルに合わせて活用していただければ幸いです。
↓前回の記事はこちらから!↓
問題114
正解
⭕️ 1 脱抑制
解説
↓
普通なら我慢したり抑えたりするような行動や感情がコントロールできなくなる状態
前頭側頭型認知症
脳の前頭葉と側頭葉が委縮することによって引き起こされる認知症
・前頭葉
→運動や思考、注意、判断など
・側頭葉
→聴覚や言葉の理解、記憶など
Cさんが八百屋でとった行動
・「Cさんが代金を支払わずに商品を持っていった。今回で2回目になる。」
+
・悪いことをした認識がなかった
・(おとなしい性格であったが,最近怒りやすくなった)
↓
普通の人なら「これは盗んではいけない」と考えて行動を抑えることができる
↓
「盗ってはダメ」という判断が適切にできなくなり、衝動的に物を盗ってしまう
↓
つまり、脱抑制が正解となる
他の解説
解説
× 2 記憶障害
× 3 感情失禁
× 4 見当識障害
× 5 遂行機能障害
↓
誤り
ちなみに、
1 脱抑制
3 感情失禁
↓
行動心理症状(BPSD)
2 記憶障害
4 見当識障害
5 遂行機能障害
↓
中核症状
では、次に問題115を解いていきましょう!
問題115
正解
⭕️ 1 介護保険サービスの利用者負担割合は 1 割である。
解答
Cさん
・59歳
・前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)
↓
初老期における認知症(特定疾病)
↓
第2号被保険者
↓
利用者負担割合は1割になる
他の解答
× 2 介護保険料は特別徴収によって納付する。
第2号被保険者の場合
医療保険の保険料と一緒に納付する
↓
誤り
第1号被保険者の場合
× 3 要介護認定の結果が出る前に介護保険サービスを利用することはできない。 ↓
できる
*要介護認定について、申請時点から介護サービスの利用が可能
× 4 要介護認定の利用者負担割合は 2 割である。
↓
1割
× 5 介護保険サービスの費用はサービスの利用回数に関わらず定額である。
↓
利用したサービスの内容や回数に応じて費用が決まる
では、最後に問題116を解いていきましょう!
問題116
解答
⭕️ 4 参加への影響を意図して,環境因子に働きかける。
解説
今回の問題
「八百屋に事情を話して事前にお金を渡して,Cさんが品物を持ち去ったときは,渡したお金から商品代金を支払うように お願いしてはどうか」
これを見ていくと?
「八百屋に事情を話して事前にお金を渡して,Cさんが品物を持ち去ったときは,渡したお金から商品代金を支払うようにお願いしてはどうか」(社会の環境)
↓
環境因子
+
「買い物の継続」(社会参加・家庭内の役割)
↓
参加
つまり、「買い物が継続できるように、八百屋さんに相談してみる」のが、訪問介護員の意図である
↓
4 参加への影響を意図して,環境因子に働きかける。 が正解
他の解説
× 1 個人因子への影響を意図して,健康状態に働きかける。
↓
訪問介護員がCさんやその妻に前頭側頭型認知症について情報提供することで、今の状態を理解していただき、これからの支援の仕方や現状の不安の解消につなげる。
× 2 健康状態への影響を意図して,心身機能に働きかける。
↓
買い物や外出が今後もできるように、記憶力や判断力など認知機能の維持・改善に向けたトレーニングやリハビリを取り入れてみる
× 3 活動への影響を意図して,身体構造に働きかける。
↓
買い物や外出が継続できるように、家の環境面の安全を見直したり、外出時に付き添ったりして安全を見守る
× 5 環境因子への影響を意図して,個人因子に働きかける。
↓
社会への参加が継続してできるように、ソーシャルサポートなどを伝え、認知症の症状に対して適応できるように取り組む× 5 環境因子への影響を意図して,個人因子に働きかける。
おわりに
今回は以上になります。
皆さんの勉強の一助になれば幸いです。
次回もお楽しみに!
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