「土と共に生きる農家」というイメージをことごとく崩してきた男の子の話
突然ですが、「土と生きる農家」と聞いてイメージすることはなんですか?
*野菜か米をつくっている *朝が早い
*雨や雪が降ったら休み *農作業がしたくて農家になった
そのイメージを覆してきたのが、大阪出身で、福井県南越前町で花卉(かき)農家をやっている野村直樹さん(28歳)です。
4年前の3月に福井県に住むおじいちゃんの家に移住し、おじいちゃんの畑を引き継ぎ、農家となった野村さんは菊を中心に様々な花をつくっています。
土と生きる農家・野村直樹の生態 その1
「朝が早い」
とある京都の名門大学を出て、めちゃくちゃ頭がいい。まず最初に「農家」のイメージを覆されたのが、ふとした会話で「朝、早くて大変ですよね?」という質問に彼が答えたのは「いや~朝ドラが始まる時間までには起きます」とのこと。へー、そんな朝早い時間からやってるのがあるのかと思ったが、よくよく聞いてみるとNHK連続ドラマ小説のこと=朝8時。
*土と生きる農家・野村直樹の生態 その1
「農家の朝は早い」はウソ
一応、彼の名誉のためにお伝えすると、出荷の忙しい時期は朝5時とかには動き出しているので、農家が朝早いと言うのは間違いではないが、彼の場合は朝早いのは年に2ヶ月程度だろう
土と生きる農家・野村直樹の生態 その2
「野菜か米をつくっている」
これは完全に自分自身のイメージだったが、どうしても「農家」でイメージしやすいのは野菜か米をつくっているイメージ。
最初に「なにをつくっているんですか?」と聞いたときに返ってきたのが「花です」という答え。「花?」と思わず聞き返してしまったが、これも彼の作戦通りだったらしい。
*土と生きる農家・野村直樹の生態 その2
野菜や米ではなく「花」をつくっている。
土と生きる農家・野村直樹の生態 その3
「雨や雪が降ったら休み」
「農家」と聞くと、天気と共に仕事をして、雨が降ったら休む。というイメージだったが、彼はよく働く。なんたって、全天候対応型の仕事場=ビニールハウスを持っている。つまり、冬になっても、雨が降っても仕事をしている。
*土と生きる農家・野村直樹の生態 その3
雨でも、雪でも働く
けども、これはつくっている作物の種類にもよる。私の知り合いの米農家さんは、2月下旬になると「冬休みが終わるのが恐怖」と言い続けているのを知っている。農家になったら、働き続けなければいけないと恐れる心配はないのです。
土と生きる農家・野村直樹の生態 その4
「農作業がしたくて農家になった」
最後に覆されたのは、農家になった人は「自然と向き合いたい」=農作業が好き という思い込みです。
なぜ農家になったかと聞いた時に返ってきたのは「経営がしたかった」という言葉。なるほど。
少し前まで農家は、農協が勧める作物をつくり、一括して農協に野菜を納めてきた。つまり、個人でやりながらも上司=農協に指示されて、商品をつくり給料=農協から売上を受け取るという、ある種のサラリーマン型の農業だった。しかし、最近では農家自身が独自で販路を見つけたり、作物に個性(=無農薬、〇〇を肥料にしたなど)を出し、売り出していく。つまり「経営者」に変わりつつある。
彼はそこに目をつけた。経営をやるために農業をしたいと言うのだ。
*土と生きる農家・野村直樹の生態 その4
経営をした人に農家はオススメ
そんな彼を深堀りしたい
GWにおうちで過ごす方は「これからの人生のこと」をちょこっと考えるかも知れません。そんな方の力になりたいと思い、『ネットラジオ~これからの人生をちょこっと考えるおうち時間~』を5月2日(土)~6日(水)の毎日に放送します。
野村さんは5月2日(土)夜の部(19:30~20:30)『土と生きる生き方』に出演してもらい、我々パーソナリティが深堀りしたいと思いますので、一緒に聞いてみませんか??