インフラエンジニアがプラットフォームエンジニアに転身したら(完全版)
1.1 エンジニア一人の世界を変えた転職
2016年1月31日、わたしは転職しました。
それまで20年以上努めていた会社から離れ、プリセールスというロールはそのままに、スキルエリアを変えるという英断でした。およそ20年、ハードウェアとネットワークを中心としたインフラのエンジニアリング経験を生かした(クラウド)プラットフォーム領域への転身です。インフラのエンジニアとして、データベースを始めとするさまざまな分野のミドルウェアに触れてきました。転職後のプラットフォームの領域は、これまでよりも、もっとアプリケーションに近いレイヤーです。
プラットフォームというと、さまざまな解釈があります。ここではアプリケーションを動かすための基盤のことを、プラットフォームと定義します。クラウドレイヤリングでいうと、Platform as a Services (PaaS)、Application Platform as a Services (aPaaS)と呼ばれる領域です。プログラムソースコードを準備すれば、動作させることのできる PaaS 。アプリケーションをコーディングレス (no code)、ローコード (low code)で開発できる aPaaS が、今のわたしの守備範囲です。
似ているようで、ちょっとちがう。そんなインフラストラクチャーとプラットフォームの両者を担当したわたしが、どのように異なっていて、そこに何を感じたか。比較しながら、将来についていろいろと考えてみるコーナーです。
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