Obsidian へ Fleeting Notes を紡ぐ
今年から Obsidian 使い続けていますけれども、思いつきでメモを残すにはちょっと使い勝手が悪いと感じていました。
Obsidian で、仕事の議事メモや特定の小ネタをひねって文章として残していくのはちょうど良いのです。
ただ、ちょっとした行動ログや、気がついたこと、急に今すぐメモしたいのに iPhone で Obsidian 起動しようとすると同期が気になってメモどころじゃない、みたいに瞬発力を要するような出来事をメモすることが、Obsidian では難しいのです。
これは Zettelkasten でいう「Fleeting Notes」というヤツです。"TAKE NOTES!" で言うところの「走り書きメモ」です。
過去にも、グローバルショートカットで、デイリーノートへ直接書き込むようなショートカットキーを準備したことがあります。quickadd でデイリーノートにメモをアペンドする感じです。
これはこれでとても使いやすいのですが、次の課題があります。
デイリーノートへアペンドしてしまうので、1つのノートに複数の情報が紛れてしまう (1ノート = 1アイディアにならない)
Obsidian のウィンドウへ強制的に移動するため、その時に見ていたブラウザの画面を見ながらメモを取ったりできない
iPhone からは利用できない
こんな課題を解決するものはないのかと英語で検索してみたら、ふいに見つけてしまったんです。その名も"Fleeting Notes" 。そのままやんけ。
これは、上記の課題を一掃できるアプリです。Mac ネイティブのアプリはベータ版ですが、Chrome や Firefox のアドオンがありますし、これらでウィンドウを出しっぱなしにもできます。ある意味それで十分でしょう。
何よりも、ブラウザで今開いている画面に紐付けられているので、サイドバー表示すると、過去の記録が表示され閲覧と更新が可能です。
ウィンドウを別に開いておけるので、ブラウザとは関係のないところでも思いついたものをすぐにメモれますし、もちろんスマホ用のアプリもあります。なので、出先でちょっと思いついた時や、お風呂場でもさくっといけます。
Obsidian との同期は専用のアプリとなっています。Obsidian へプラグインとして導入します。End-to-end の暗号化も、パスワードを入れれば実現できるのでまぁ安心でしょう。
この Fleeting Notes は、Obsidian の特定のフォルダへ1つずつ保管されていきます。この際に、フロントマターに様々なメタ情報が保管されます。
これを利用すると、Dataview でデイリーノートなどからも参照が可能です。
私は、デイリーノートのテンプレートの最後にこんな感じで入れ込んでいます。
## Fleeting Notes
```dataview
LIST
FROM "10_FleetingNotes"
WHERE created_date = date({{today}})
```
### Tasks from Fleeting Notes
```dataview
TASK
FROM "10_FleetingNotes"
WHERE !completed
```
## 今日の出来事
例えば今日の今の状態だとこんな感じ。二つ、メモを書いたところです。
後で気がついた時にメモしておけばいいやと考えていたことが、これによって大幅に改善しそうです。これで、いつでもどこでもメモをとったものが1つの場所に保管される仕組みが、また1つ洗練されました。
新しいアイディアがひらめきますように 🙏