オンラインで話す時に使う資料はホワイトボードツールが最適である
仕事をする中で、自分の思考を深めたり、人とコミュニケーションをする機会が多いと思いますが、そこでのホワイトボードツールの活用について考えてみます。
スライドってそんなに有用か?
Web会議時など、オンラインでコミュニケーションする機会も多い世の中ですが、その際に資料などを投影して、議論したりするケースも多いと思います。
この時、パワポなどのスライドツールを利用することが多い印象がありますが、なぜスライドツールを使うんでしょうか?
最も適しているのは、ホワイトボードツールだと思います。
そもそもですが、スライドって好きじゃないんですよね。
あれってプレゼン用などの一方的な発信のツールとしてはもちろん良いと思うんですが、
資料として使う場合や、議論として使う場合には全く適していないと感じています。
スライドは資料にも議論にも適していない
資料として使う場合、
ページごとに流れがぶつ切りになってしまうあの感覚が、とにかく好きではありません。思考もぶつ切りになってしまいます。
ページの移動もしづらいので、5ページの話をしているときに2ページに戻るという動作はかなりやりづらいです。それはつまり資料としては、すべてが一直線になっている必要があり、それって一方通行のプレゼンならいいですが、これまでの内容とのつながりを確認したり、ページを跨ぐ情報を確認するのには、全く向いていないと思います。
議論として使う場合、
一度の表示できる情報がPCの画面の枠に縛られるのが、好きではないです。
議論というのはそんなに枠にハマった話になるものではないので、もっと自由に情報を繋いだり動かしたりしたいのに、パワポなどではやりづらいことこの上ないです。
ホワイトボードツールの万能性
では、どうするのがよいか?
MiroやFigJamに代表されるホワイトボードツールが最適と思います。
ページに区切りがないので、自由に情報を表現できますし、
議論しながら付箋を書いて、それを繋げていくというのも簡単です。
スライドで話したいなら、スライドの画像貼っておいてくれれば、そこにコメントを入れたりもしやすいですし、普通にパワポで話されるより、圧倒的にコミュニケーションしやすいです。
一人で何かを考えるときも、あーでもない、こーでもないと考えるのが思考であって、直線的に何かが進むものではありません。
そういうときに、広さに制限なく、自由にかけて、自由に組み換え可能なホワイトボードツールは、限りなくノイズを少なく思考を深めてくれるでしょう。
他にもメリットはたくさんあって、検索すれば色々出てきますし、これは一度使えばその良さに十分気づけるものと思っています。
ホワイトボードツールの難点
難点は、おそらく一般的な日本の企業で、MiroやFigJamが使える状態になっているケースはかなり少ないのではないかという点です。
当社でも基本は使えず、パワポベースで行われるWeb会議にいつもイライラしています。。。
しかしながら、実はMicrosoftにWhiteboardというホワイトボードツールが存在します。
なので、これを使えばよいのでは?
先日そう思い、久しぶりに使ってみたのですが、あれはあまりに使いづらい。。。
前職でMiroやFigJamを使っていた身からすると、使いづらすぎる、、、
なぜか?
はっきり言ってUXすべてなんですが、まず直感的な操作ができない点。
うまく言語化できませんが、どうも操作しづらさを節々に感じます。
そして、ぱっと見の見栄えがダサい点。
付箋が並んでいるだけでも、はっきりと感じるダサさ。別にスタイリッシュさを求めたいわけではないんですが、それだけで思考にノイズが入る感じがあるんですよね。
正直、MiroやFigJamの劣化版としか思えないので、Microsoftさんにはどこか有望なサービスを買収でもしてもらって、いい感じのホワイトボードツールを使えるようにしてほしいなぁと思う今日この頃です。
ホワイトボードツールがより普及することはあるか?
そんな状況のホワイトボードツールをもっと普及させることはできるでしょうか?
感覚的に、スタートアップなどでは普通に活用されていると思うので、普及を考えると、日系の企業、特にJTCと呼ばれるような企業群で活用を進めることが必要でしょう。
手段としては、MiroやFigJamというJTCでは聞き馴染みのないツール活用を進めるよりは、MicrosoftのWhiteboardを活用していくほうが可能性を感じますが、
上述の通り、現状はあまりにUXが悪いので、頑張ったところで良いと思ってくれる人が多いと思えません。
また、もう一つ難しいと思っているのは、おそらくMicrosoftはホワイトボードツールに力を入れる気が全くないだろうという点です。
自分がMicrosoftの人間だったら、ホワイトボードツールは今のいまいちUXだけど、最低限のことはやれないでもないという立ち位置を崩さないと思うんですよね。
なぜなら、もしホワイトボードツールを充実させたら、既存のOfficeのユーザが離れてしまうからです。
Microsoftとしては、Web会議=スライド≒パワポという認知を勝ち取っていることはかなりの強みでしょう。
それをあえて崩してまでホワイトボードツールの普及を進めることは、Microsoftとして良い戦略とは思えません。モチベーションがないんですよね。
ということで、現状結構厳しいなと思うのですが、少なくとも身の回りだけでも、ホワイトボードツールの活用をなんとか進められないかなと考えてみたいと思っています。
ちなみに、こういうツールの悩みは他にもあって、
Microsoftベースだと標準でマークダウン記法が使えるツールがないので、ちょっとした情報を記載しづらいという不満があったりなどもするんですが、
それはまた別の話でどこかで。