2022.8② Weekly Music Log ~RYUTist、君島大空、岡田拓郎、くるり、チャートの話~
架空対談方式で、主にその週の新譜を中心に、音楽についてゆるく書く週刊記事。
Playlist ※毎週、最新の曲に更新されます
――今週は早いですね。
ちょっと土日で時間が取れそうなので。そういえば、8/13は台風によってロッキンやらなんやらが中止になってしまっていて、残念です。
――ロッキン行く予定あったんですか?
全くないです。夏フェスすらないですが、やっぱりコロナもそうですし、その他も含めて、ライブが中止になってしまうと、関係なくてもメンタルが削られますね。。。
――そういうものですかね。
自分に限らず、そういう人は多い気がしますね。ただの感覚ですが。
――とりあえず内容に入りましょう。
今週は、石若駿尽くしです。毎度どれだけ仕事してるんだって感じなのですが、全曲石若駿絡みの選曲にしました。
――石若さんは、いつでもどこでも名前を見ますね。
ずっと活躍してますし、今後もますます活躍していくんだろうなって感じがします。
――まずは1曲目をお願いします。
RYUTist「うらぎりもの」です。
――作曲・編曲として、石若さんの名前がありますね。
加えて、作詞は没 a.k.a NGS、 演奏がSMTKですからね。なんですかこの天下無双みたいな曲は。
――RYUTistってアイドルですよね?物凄い曲を石若さんは提供しましたね。
「新潟市中央区古町から生まれたアイドルユニット」とありますが、もう自分はRYUTistが良い意味で良く分からないです。なんで、毎度毎度こんなに最高なアーティストと一緒にやれるのか。これまでも柴田聡子や蓮沼執太フィル、君島大空などとやってますからね。どういう引力なのでしょうか。。。
そんな方々の提供曲も、RYUTistらしく演じてきましたから、この曲もとんでもない曲ですけど、らしく仕上がっている気がします。透明感が際立ちますから、これだけカオスな曲でも、耳にすんなり馴染んじゃうんですよね。
この透明感こそが、色んなアーティストとやれる理由の一つでは確実にあると思います。
――同時にパソコン音楽クラブの提供曲も出してますね。
そちらもめちゃくちゃ良かったです。パ音提供曲は、ポップスって感じでした。
いつもサラッとやっている気がするのですが、今作も2曲だけで、音楽の端から端まで魅せてくれるRYUTistは恐るべしです。。。(結構ずっと言っているのですが、リリスクとのツーマン期待しています。。。)
――RYUTistも語りが尽きないですが、次の曲に行きましょう。
次は先ほども名前が出た君島大空の「19℃」です。
――こちらでは石若さんはドラムとしてクレジットされていますね。
合奏形態として盤石の布陣である、ギター西田修大、ベース新井和輝を加えてた4人にて、一発撮りしたらしいです。
Electric guitar R 西田修大 (@nsd_st )
— ˗ˏˋˎ˗ (@ohzr_kshm) August 9, 2022
Drums 石若駿 ( @shunishiwaka )
Bass 新井和輝 (@K_and_his_B )
Recording & Mastering
Akihito Yoshikawa(@dede_air )
合奏一発録り みんなありがとう
夜のお供にどうぞよろしく
――これは活動初期から演奏されている曲のようですね。
そうですね。自分が直近行ったライブでも最後に演奏してくれました。
――全体的に音が柔らかで優しいです。
そう思います。君島大空の曲の魅力の一つには、その音楽に内包されたカオスという面もあると思うのですが、この曲はとにかくボーカルや楽器の音の一つひとつが柔らかくて、夜に溶けこんでいくような優しさと淡さと儚さを感じます。とにかく良い曲です。
真正面から映し抜くMVも素晴らしいので、是非。
――MVも観てみます。続いての曲は何でしょうか?
岡田拓郎の「A Love Supreme」です。
――こちらはドラムとパーカッションで石若さんの名前があります。
アルトサックスには、最近色々な所で名前を見る、Sam Gendelの名前もあります。
――この曲は、John Coltraneの「A Love Supreme」のカバー音源のようです。
みたいですね。すみません、自分には全く語れない領域ですし、この人の音楽は、全然理解しきれていないのですが、とにかくエクスペリメンタル、実験的な音楽でありながら、ポップでもあるというこの緊張感ある音の鳴りが凄まじいなと思います。
――8/31にアルバムも出るそうです。
気になりますね。作曲過程も相当にユニークみたいなので。
――とにかく面白そうなところには大体いますね、石若さん。最後の曲に行きましょう。
最後は石若俊は曲には直接関係ないですが、くるり「宝探し」です。
――結成25周年を越えた、大ベテランバンドですね。
石若駿は、このバンドのサポートドラムを務めることもあるんですよね。本当どこにでもいます、この方。
――曲はストレートな印象です。
これまでの曲と比べると、圧倒的にシンプルな構成だと思います。
それが故に、音やメロディの力強さが重要になっていて、そこが流石の出来になっていると思いました。
自分はくるりをほとんど聴いてきてないので、こちらもほとんど語れないのですが、ベテランバンドの味が沁み込んでるなと思いました。聴けば聴くほど発見がある気がしますね。
――今週は、石若さんの凄さが良く分かる4曲でした。では最後におまけをお願いします。
脈絡はあまりないのですが、先週話題になっていたチャート関連の記事を紹介しておきます。以下です。
――最近、ファンダムの話だったり、そういったファンダムが関連した再生回数キャンペーンの問題を多く目にしますが、そういう話ですね。
それにしても、なかなか結構強い言葉が並んでます。
そうですね。結構攻めた記事だなと思いました。以下の辺りは特になかなかです。
「再生目的では音楽を『聴いている』とはいえない」
ファンダムに問う「チャートハックは楽しいですか?」
――あまりに度が過ぎた行動は、誰のためにもならないと思うので、やめてほしいですね。
全くその通りだと思うのですが、そういう行動をしちゃっている人に、こういう問いかけが効果があるのかというと、あまりそうと思えないんですよね。
もちろんこういった真っ当な問いかけは、地道に発信し続けることが大事だと思うんですが、それとは違った対応が求められる気がします。
一番良いのは、ファンダムの中で自浄作用が働くことですが、どうですかね。
――そういった少し引いた目があるといいんですがね。
そうですね。そういえば、先週のPOP LIFEの2回でチャートの話をしていたのも印象的でした。
――どういった内容ですか?
ストリーミングサービスがこれだけ普及して、無料で色んな音楽を聴けるようになったが故に、BGM的に音楽を聴く層と、能動的に音楽を聴く層が、チャート上は、一緒くたになってしまい、これまでとはチャートの意味合いが変わってきているといった話だったと思います。
それ自体はその通りと思います。やっぱりだからこそ、好きかどうかとかは一旦置いておいて、みんなが人気の曲をとりあえず聴くとなってしまい、富める者はますます富むという状況が加速しているのだと思います。
――そういった状況が全くダメかと言えば、そうでもないというか、ファストなんちゃらが流行る時代にはしょうがない気もしますが、引っかかる部分はあります。
個人的には、チャートという側面で観れば、やれることはまだあると思ってはいます。何かしらの制限や、問題、ハードルがあるのかもしれませんが、リスナー属性をもとにチャートを作るみたいなのも面白いと思うんですけどね。再生時間で区分したり、フォローしているアーティストで区分したりすれば、それはそれで見えてくるチャートは面白いのではと思います。
もちろんそれすらもハックは全然出来るし、それでPOP LIFEで話していた内容が完全に解決するかといえば、そうではないと思いますが、一つのチャートの在り方としてはありだと思いました。
やれるのは、Billboardではなく、データを持っているプラットフォーム側にはなると思いますが。
――チャートも色々な切り口がありますからね。それがチャートの面白みなのだと思います。
そう思います。色んな視点が出てきて、それによって、これまでは見えづらかったアーティストがフックアップされていくと面白いなと思います。
――そうですね。今週はこんなところでしょうか。
はい、今週もお読みいただき、ありがとうございました。
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