【ライブの記憶】プロ育成ゼミ第1期〜三宅香帆と谷頭和希の文章講座 第3回「編集者は文章のどこを見ているか その1(ウェブ編)ゲスト:岡本拓(東洋経済オンライン編集部)」2024/09/05

書評家の三宅香帆さんとライターの谷頭和希さんが主催するライティングゼミ「プロ育成ゼミ」( #プロいく )にオンライン聴講生として参加してみているので、
簡単に感想を書き残しておこうと思います。

引き続き時差がすごいんですが、今回は第3回のアーカイブを見たので、思ったことや考えたことを簡単に&雑多に。

第3回(9/5)編集者は文章のどこを見ているか その1(ウェブ編)ゲスト:岡本拓(東洋経済オンライン編集部)

【講義内容】
・第2回課題の講評
・今の時代に売れる文章の条件はなにか
・編集者は文章のどこを見て依頼するのか
・修正するときに、何を気を付けるべきか
・編集者とのコミュニケーション方法
・ウェブと紙の違いはどこにあるか?

【予定課題】
「第2回で書いた課題を講師陣の添削、ゲストのアドバイスを元に修正してください。その際に、どのようなポイントに気を付けて修正したのかを書いてください」

今回は岡本さんの「WEBで活躍できるライターになる方法」という話がめちゃくちゃ興味深かったです。
編集者の具体の話って、あまり聴く機会がない気がするのですが、
編集者からの視点・岡本さん個人の視点を盛り込んだ資料もばっちり作ってあって、なるほどなぁという思う話多々でした。

全体的には、書くにあたって、どの程度前提共有が必要か?という話から派生した議論が興味深かったです。
その中で出てきた「なぜこれを書く必然性があるのか?」を示してほしいというニュアンスの内容は、本当にそうだなと思いました。
色々考えながら観ていたんですが、多分今の時代にテキストで何かを書くのであれば、それが「なぜ動画ではなく、テキストで書く必要があるのか?」という問いに答えられる必要があるように思います。
もっと具体的に書いてほしいというメッセージがお三方から繰り返しあったのも、これだと思いました。
今の時代、それっぽい話を伝えるだけであれば、おそらく動画のほうが伝わるし、観やすいのだと思います。だからYouTubeやTikTokがここまで隆盛を極めているわけで。
それでも、テキストで書くということは、「動画にはない付加価値をどう生み出すか?」という観点で考える必要があるのだろうと感じます。
その一つの例が具体例であり、ここから仔細の場面を想起させるような興味深い語りができれば、それは動画にはないテキストの付加価値なのではないでしょうか。

もう一つ考えていたのが、beBitの藤井さんが毎週書いているニュースレターについてです。
先日リアルイベントに行って、実際に藤井さんと話す機会もあったので、直接お伝えしたことに近いのですが、ちょうど今週のニュースレターに近い話があったので、引用しておこうとおもいます。
まさしく、ここに書いてあるような思想・背景のもとに生み出されるものこそが藤井さんのテキストの価値であり、これは他では代替できず、だから自分は読んでいるのだと思います。こういうテキストを書けるようになりたいものです。

先日の【vol.104「皆が開くメールタイトル」をデータで見てみる ーニュースレターのベスト・ワースト大公開】でも分かったことですが、ご来場いただいた方々はやはりビジネスというよりも、文化人類学・民俗学やカルチャーに関わるような話をしながら、人間理解やUXにつなげていくような回を特に好きでいてくれているようでした。

そのことと、「どういう目的でニュースレターをやっているのか」は結構強い結びつきがありまして。

あくまでビービットのCCOとして書いているものではあるので、テーマはなるべくUXやテックに関わる話をしているのが前提です。しかし、それらをただのビジネスとしてやっても、面白いものにならないし、結局数字でしか語れないものになり、利害関係のみになってしまうので、共感や仲間を生むものにならない。

共感や仲間を作ろうと思ったら、「文化をまとって世界観化する」必要があるよなと。あたかもゲームのように、「世界観」が定義されていて、その世界やプラットフォームの上で遊んでいるのが楽しかったり、ためになったり、新たな考えや刺激が受け取れたり、自分がそこに関わったりできるようなものを目指したいなと思っていました。

そのためには一人の人間として、個人として、考え方や日常、興味関心を絡めてさらけ出しながらアウトプットしていく必要がある。世界観と個人の想い・エゴをさらけ出さないD2Cブランドがつまらないように、私もそういう活動として、このニュースレターを捉えています。

Vol.105 文化をまとって世界観化する ー台湾・韓国のバンドと非ビジネス的活動の効果


※過去記事

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