メフィスト賞読破したよ報告
初めまして、みなさまご存じ書三代ガクトです。
最近、メフィスト賞を読破しました。いえい!
2021年10月末時点で、63作の受賞作がありまして、それを全部読んだ感じです。
※第0回の『姑獲鳥の夏』も読んでおります。めちゃくちゃ好きです。
その記念配信もさせていただきました。
1つあたり3分程度の紹介でざっくり紹介する程度になっておりますが、送っていただいた動画も流しております。
各種動画
本編
古書屋敷こるのさんの『QED 百人一首の呪』紹介動画(00:29:36あたりから)
気泡男Vさんの『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』紹介動画(01:33:43あたりから)
千早とわさんの『恋と禁忌の述語論理』紹介動画(02:35:13あたりから)
古書屋敷こるのさん
気泡男Vさん
千早とわさん
メフィスト賞全体の感想
日本一とがった新人賞。広義のエンタメ作品が対象の公募賞。
簡単に言えば面白ければ何でもありという文芸賞らしいです。
その通りで、とにかく作品の幅が大きい。
ミステリ作品が多い印象もありますが、ホラーやSF、実直な物語だったり、メタ小説やギャグ小説もあったり。
その中で私が普段、絶対に読まないタイプの作品も少なくなかったです。幸せな出会いも、読者である私の実力不足を感じるものも、もちろんありました。
全体としては5/6ぐらいは(感想の濃淡はもちろんありつつ)楽しめたなと思います。
読破するぞ!となってからの出会い
元々好きそうな作品を20作ぐらい読んでいたのですが、今回読んだ中で驚いたのがいくつもありました。
元々は『ダブ(エ)ストン街道』『ハサミ男』『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』『プールの底に眠る』『図書館の魔女』『愛の徴 ―天国の方角―』『線は、僕を描く』が特に好きでしたね。
例えば『Kの流儀』『火蛾』『マネーロード』『死都日本』『蜜の森の凍える女神』。
あらすじでは、多分私がそこまで楽しめない作品だろうなと思ったのですが、めちゃくちゃ面白いじゃん! 正直、驚いた!
特に『火蛾』はめちゃくちゃ好きです。
イスラム教舞台での事件を扱うミステリ。私が疎い分野でしたが、最高でした。真相はもちろん、謎を解く行為やさらにもう一段階の物語が描かれていて、震える。(電子版もあるので、興味がある方は是非)
やはり、賞の読み、読破企画はこんな出会いがあるのが良かったです。
普段、作家やジャンルなど、どうしたって読む本の方向性が固まっている感じがしてしまうんですよね。それ自体は悪いことではないですが、私はいろいろ読みたいですし、小説概念を拡張したい。
その点、メフィスト賞という幅が広い文学賞は最適! とても面白かったです。
ただ私は週に2冊とか読んでいたので、ゆっくり読むことをおすすめします。多くの作品がとがっていて、個性的ですので。触れたことないような"面白さ"を前面に出してる作品ばかり。
そして今回、動画をお送りくださいました古書屋敷こるのさんが月1でメフィスト賞を語る配信をされています。
2021年10月末時点で第4回受賞作『Jの神話』までされています。
私自身も本配信に合わせて読み返していきたいなと思っております。興味がある方はぜひチェックしてみてね~。
というわけで、メフィスト賞読破の実績を解除しましたという報告でした。
電撃小説大賞大賞作読破実績と一緒に並べておこうと思います~。
よしなに~。
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