腰椎分離症
こんにちは!柔道整復師のしょーいちです。今回の記事では10代の方に発症しやすいと言われてる分離症について解説します。
どんな疾患
スポーツ活動中にジャンプや腰の回旋を繰り返していくうちに腰椎の椎弓に負荷が加わりやがて負荷に耐えられなくなり疲労骨折を起こしてしまうものです。
好発部位
腰椎は5個の骨で構成されていますが多くは一番下にある第5腰椎に発生します。
症状
腰痛が主な症状ですが殿部や大腿外側に痛み出ることもあります。
ヘルニアのような神経症状が出ることほとんどはありません。
疲労骨折のため最初は小さな痛みや違和感があるくらいで約2週間後に痛みが強くなります。
安静時の痛みは少ないですが腰を捻る、腰を後ろに反らすなどの動作で痛みが強くなります。
検査
基本的にレントゲンなどの画像検査で確認をします。
しかし、疲労骨折の特徴として折れてから数日経たないとレントゲンでは確認が難しいため最初にレントゲンを撮って異常がないのに痛み、違和感が続く場合は1〜2週間後に再度撮ることをおすすめします。
治療
基本的に保存療法での治癒が可能です。
温熱療法、電気療法など行います。また、痛みが強い場合は鎮静剤なども使用します。
コルセットをすることで骨の癒合を手助けします。
学生のスポーツをする人に多いため数ヶ月から半年以上の活動の制限を必要とします。
予後
しっかりと治療していけば予後良好です。
しかし、スポーツをできない期間が長いため精神的な焦りなどにより早期復帰をしてしまう可能性があります。早期復帰することにより治療期間の延長やヘルニア、分離すべり症など悪化させてしまうこともあるので精神面のサポートが予後を決める上でとても重要になります。