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武蔵美で観光を学ぶ!VCP for TOKYO Tourism【講座編Day2】
第2回の講座が2025年1月21日に開催されました。
そして、公式のnoteの方でも第1回のレポートがアップされました!
では、第2回の講座でのポイント、私が気になった内容、そして最後にまなびをまとめてみたいと思います。
文化の「エイジング」
「土木駆動型」に対する、「ソフト駆動型」
ロンドンには、アーティストをステップアップさせるインフラが整っていて、これはエコシステムとも言える
大学の卒業制作展
小さなギャラリー(これは富裕層による趣味レベルから)
世界的に有名なギャラリー(アートフェアとしてマーケットが作られ、ここが大きなハードルとなる)
美術館(公的であり、オープンであり、世界的な価値と繋がる)
美術はワインや高級腕時計に近い。安いものから高価なものまで。データでは無く、コンテクストストーリー。時間をかけなければ価値が積み上がらない世界。お金があれば買えるというものではない。それなりの資格(教養)が必要。
美術館と周辺産業の呼応関係
文化・クリエイティブ産業というのはマグネットの役割を果たす
マグネットに集まるもの:才能・投資・寄付・話題・憧れ・観客
影響を与えるもの:学校・新たな投資・他産業・市民・観光客
アーティストは都市のもの。都市にはいろいろなものが集まってくる。都市で起きていることを感じる。時代精神。意味がなかった場所にアーティストが移動し、住みつき、意味や価値ができ、また移動していく。
それは、さながら昆虫のように、耕し、巣をつくり、巣立っていき、その巣は他の生物に生かされていく。
アーティストは元からその地域に価値を感じているわけではない。視点が離れているので、元のイメージ(例え酷かったとしても)を気にしていない。だからこそ浄化作用がある。治安が良くなっていく。
企業の資本と観光資源づくり
世界中のアーティストを引き付けるアーツ産業のエコシステム。それは、作る、暮らす、働く、全てが関わる環境。
アメリカにもヨーロッパにもエコシステムがあるが、日本は19世紀で止まってしまっている。
アーティストやアートの価値が分かっていないということ。
アートを難しく考えずに、とにかく食べてみる。ヨーロッパでは、自分にはない芸術家の視点を好んだ。これが「文化に対する意識」
私のまなび
エイジングという歴史的、普遍的な意味とは、観光における地域性と解釈することができるだろうか。
東京(日本?)に整っていないインフラとは、ハード面だけではなく文化を育てるようなソフト面も大切だろう。それがまさにソフト駆動型。文化を共に育んでいく観光のあり方が作れないだろうか。
アートの価値が分からなければアート産業のエコシステムは作れないし根付かない。同様に、地域の価値が分からなければ地域におけるエコシステムはできないだろう。地域の価値を見い出す人を、どのようにマグネットとして集めるか。そこに文化・クリエイティブとしての「スポーツ」はどのように寄与することができるだろうか。