こうめにカカが屈した日
カカはシティ育ちの綺麗好き。トトは田舎育ちの野生児。その間に生まれたこうめは、、完全に野生児。公園でこうめの服が汚れる度に、「きゃー、やめなさい!」と叫んでいたカカが今日、とうとう、屈した。
ついさっき、カカからLINEが届いた。
「今日は諦めて好きにさせる」。
久しぶりの晴天。
トトが仕事に行っている間に、
カカとこうめは、電車でお出かけしようと
公園の脇を歩いていた。
こうめが立ち止まる。
こうめ「チュンチュン!!」
小鳥が、木から木へと飛び移っていく。
カカ「チュンチュンだね!
ちょっとだけ、追っかける?」
電車の時間を一本遅らせるくらいのつもりで
かけた一言。数日間雨で抑圧されていたこうめの「野生児スイッチ」がこの言葉でONになった。
カカ「えーー!服草だらけになる!!
** やめてー!」**
空を見上げてだはずのこうめが1秒後、
バッタに向かってダイブした。
何度起き上がらせても、ダイブ。
そのままゴロゴロ一回転。
さらに。
カカ「あーーー!ビチョビチョで
** 電車乗れないでしょ!!」**
こうして、カカの心は折れた。
いつもなら、この事態が起きると、
カカ「私がいないとこで、色々やらせてるからこうなるんでしょ。、女の子なんだよ!!」
と、トトが怒られる流れ。
しかし、今日は違っていた。
カカLINE
「今日の解き放たれてる感を見て
こうやって遊びたいんだなと思ったよw」
「これからはいらない服来て、
レインロンパース履かせれば
いつでも野生児解禁で」
トトは会社で小さくガッツポーズした。
大袈裟かもしれないが、
こうめの満面の笑みが、
カカの人生観を変えた瞬間だと思う。
カカ、ありがとう。こうめは幸せ者だね。
その分、トトも変わらなきゃ。
カカ、
こうめの汚れた服の下洗いは、
トトの仕事にさせてください。
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