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岡山がっつり建築さんぽ 倉敷編【建築巡礼23】
岡山さんぽ、おおトリの倉敷編です。
倉敷って、昔一度だけ美観地区に立ち寄ったことがあるんですが、本当にピンポイントだったので、こんなに見るべきもののボリュームがあるとは思っていませんでした。
美観地区は美観地区ですごい観光客💦
駅から美観地区に向けても新しい建物が多く建っていますし、活気があるなあ。
今回、泊まりはずっと倉敷だったので、結果的に連日の早朝の散歩が功を奏して、倉敷で撮った写真の量が膨大になってます💦
もう、記事にするのが大変で😆💦
いつもは撮った順番で写真を撮っているのですが、今回に限ってはそれをしてしまうと何度も同じ建物が出てくることになってしまうので、ちょっとまとめていますので悪しからず。
(写真は美観地区の運河にいた白鳥です。ちゃんと餌をあげてるんですね。癒されます^^)
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なぜに大量の和傘??
夜のライトアップも綺麗だったけど、撮ってなかった💦
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早朝だったので外観だけの見学。
エントランスから覗いた感じ、中のカフェやショップもなかなか良さげな雰囲気…
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これが公民館?と思ってしまうのに、コミュニティセンターと言われれば不思議じゃないなあと自分自身の公民館という言葉に偏見があったことに気がつきました💦
この規模で、この街並みにそれなりに溶け込めてるのは凄いことと思います。
ボーダーのタイルで面的な圧迫を回避し、エントランスの木製ドアが重厚さを与えています。
中も見てみたかった💦
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倉敷公民館のお向かいです。
存在感が凄い。
帰宅してから調べたら大原美術館の分館となっているらしいです。
これを別館として受け取るあたりが大原美術館の凄さと思います。
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ところどころ建て増されているところもあるんでしょうが、そういうものはボリューム感とか海鼠壁とか漆喰調とかといった意匠の一体性は気にしているようなので、時が流れるにつれてもっと馴染んでいくんだと思います。
素晴らしい街並みです。
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上の通りからは随分中に入り込んだところにあるのですが…外観何とかならんかったもんなんだろうか…💦
倉敷にこの原色は合わんなあ…
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こっちは街並みという観点からいえば、ぎりぎりありかなあ💦
といいつつ、意匠的にはかなり好みです^_^
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大きくて、私のカメラでは全貌が撮れない💦
国内外のオーケストラから評判が良いみたいです。
中を見てみたいなあ。
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1983年に営業を始めたところまでは分かったのですが…。
このアールの壁から鉄骨を出して古い建物を補強しています。
アイビースクエア本体はまた後ほど^_^
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屋根の上にはビクター犬がずらり。
帰ってきてからネットで調べるとあんまり評価悪くないんですよね。
中に入ってみればよかったかな?
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タリーズが出店してるー。
これでもかという海鼠壁は、新しく建物を建てるときにもデザインコードとしてわかりやすくてありがたいかも💦
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倉敷美観地区といえばここですよね。
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江戸時代の蔵を再生利用したものとのこと。
…この辺りの美術館や博物館に入りたかったよう😭
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一部を解体しながら保存活用することで、運河沿いの街並みは崩さず、開放的な空間を成立させたのでしょう。
元々が町家なら奥にはこういう中庭的な空間があり、それを複数戸合わせて再計画すればこういうことも可能になるということでしょうか。
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ちょうど運河の曲がり際にあり、超一等地ですね。
ここにある旧役場を観光案内所として利用しているのは英断だと思います。
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天井とライトの取り合わせが良いです🙆
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ものすごく目を惹くんです、この建物。
側部全面の海鼠壁って…
これが嫌らしくなくって凄いなあと思って調べてみたら、これも浦辺鎮太郎。
まぢですか…表現手法が多様過ぎますって💦
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路地を挟んで向かいの大原家住宅(1795年〜)と共に、ここになくてはならない建物。
大原家の別邸として建てられ、緑色の屋根瓦が独特。
日本の建物に見えない💦
ここ、本当に本当に中を見てみたいのですが、公開してるのは年に2週間程度…厳しいです…
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冬に行ったからこそ壁面が見れたというくらいアイビーに覆われた建物です。
これが鉄筋コンクリート造と聞いて驚きました。
大原家他の農地を管理するための会社として作られたそうです。
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今回、ここだけはゆっくり見ようと決めていました。 が。 私に滞在している1週間がまるまる閉館…
なんでやあああああああああ。
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この曲面の屋根!ナンダコレハ。
浦辺鎮太郎の表現の振れ幅が凄い💦
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何でこうしたんだろう?
主張の仕方が程よいです。
この石を埋め込んだデザインも独特です。
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遠藤先生にはかつて製図の課題を見ていただいたこともありました。
そういうこともあって、是非とも見てみたかったんです。
で…よくここまでやりましたね💦
ちょっと公的住宅にしてはやり過ぎな気もします。
個人的には大好きなんですけどね。
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第3期ほどではないですが、これもなかなか💦
屋階には路地的並びのペントハウス。
コミュニティのあり方を考えた時には面白い取り組みと思います。
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そうかー、これ、新居千秋設計だったのかー、しまったー💦
遠くから一枚撮っただけでした。残念😢
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こちらは低層棟。
戸建てなのか長屋なのかわかりませんが、高層棟とは45°振って、間に路地を通しています。県営住宅としてはかなり贅沢な作りと思います。
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ペデストリアンデッキで繋がり、2期、3期まで接続しています。
県営・市営の中庄団地はそれぞれクリエイティブタウン岡山(CTO)による作品の一つです。
2/3くらいの建物はまだ残っているらしいです。
しらみつぶしに回ってみたい😁
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泊まってたホテルのすぐ裏だったのに結局見れず。残念でした😭
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今回、おそらくこれが一番岡山らしい食事だったと思います。
まつり寿司、サワラのタタキ、写真にないけどマスカットゼリー。
1回くらいは居酒屋にでも行って、地元の料理を少しは食べてみたかった💦
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メンディングテープで有名なカモ井さんの直営店。
この棚は圧巻ですね。
できれば工場の方も見てみたかったんだけども💦
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コンバージョンの成功例としてはかなり早い時期のものではないでしょうか。
学生の頃はなんのことか分からずに見てました。
改めてもう一回来たかったのです。
やっぱり素晴らしい…
この写真はエントランス。
このキャノピーも独特ですよね。
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このトラスがいい!
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このバランス感覚がうまくいえないけど良いです。
アイビーに覆われた姿も見てみたいです。
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ここも良いなあ。
先ほどの中庭と違い、程よいヒューマンスケール
開口部の意匠も力強くて仰々しすぎなくて。
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何年か前にリニューアルしたところらしく。
ここから次の倉敷駅西ビルへとつながるペデストリアンデッキのアーチが全体の統一感を作っています。
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手すりとかもなかなかに芸が細かいんよねー。
そもそもが浦辺鎮太郎が設計したと知ったのが帰宅してからだったし、他には全く写真を撮ってない。めっちゃ、しまった💦
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こちらは分かっていたけど、時間がなくてこれ以上近寄れませんでした。こっちにもアーチを多用しているけど、なんらかの倉敷らしさのデザインコードになるんだろうか・・・。
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駅前で、内装はチープだけども、強烈な存在感があったのです。
調べてみたら長坂さん。さすがですね。
小さいながらにも、この強弱の付け方、好きだなあ。
今回はどのみち外で飲んでいるわけにはいかなかったので、これ以上はやむなし、です。
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・・・と思えば、大々的な再開発?もあって。
デザインの濃度が高い!
ただ、悪く言えば、倉敷でなくてもどこでも成立しちゃうのかなあと思ってみてました。
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結果的に2日間、未成年の子どもと夕食を取ることになったので、お店選びに困りました💦
写真は「梅の木」のトンカツ。
苦し紛れで選んだお店でしたが、あたりでした^_^
美味しゅうございました♪
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コンクリート打ち放しの壁と色とりどりの花で飾られたポケットパークです。
街中の一等地に、あえてこういう小さな公園をつくっていくのは、街歩きを楽しみたいという街にであれば、すごくありがたいですね。
表現の仕方が最良かどうかは議論の余地があると思いますが💦
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すっごくお洒落なんです。
外部からあえて前庭を通して中に導くという構成と外部に対して光のもれる有孔ブロック。
惜しむらくは外から見たら、店舗の奥深くまで丸見えで。
経験上、この手の店は「程よく」視線が切れないと…。
人が入っていない時間帯には入っていきにくいですよ、これ💦
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宿泊してなかったのですが、フロントでお願いしたら、一階ロビーまわりを心よく見せていただきました。
無機質なモダン建築とは違い、土着のデザインや工芸的要素を取り入れたこのデザインと思います。
画一的なデザインではなく、地方でだから意味のあるデザイン。 本当に素晴らしいと思います。
大々的にリニューアルされているはずですが、古き良きデザインを守ってくれているのが嬉しいです。
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中国地方では最初のクラフトビールらしいです。
飲みやすくて美味しかったです。
パッケージに桃太郎ではなく鬼が描かれたホワイトエールもあるみたいです。
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浦辺鎮太郎なりの倉敷の建築物の解釈と翻訳がこの外観デザインなんでしょうね。
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リズム感のある開口だの大きなキャノピーだの。
旧の市役所と聞いて合点がいきました。
世界の丹下の作品です。
大切に使われているのが嬉しいです。
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次の写真の芸文館の別館の一部?
このタイルの使い方が秀逸です。
市民会館や公民館もそうなのですが、これだけのボリュームで、倉敷らしさを表現できてるのがすごい。
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外観だけ見てる分にはものすごくデザインコードがいっぱい出てきます。
見る方向が変わると全然別の建物に見えるのです💦
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町家を改修した店舗の中でも一際目を惹きました。
開店前しか見れていないので、実際どういう使い方かがわからないのですが💦、左側手前が平日は就労継続支援施設、週末はレンタルスペース、右側奥はたい焼き屋さんとのこと。
倉敷くらいなら、週末だけの需要も多くあるだろうし、大きな通りに面してるし、これは大いに「アリ」だと思います。
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小さいスペースが土間で連続している感じ。
手前の平入りの部分は建て直したのかな?
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お土産を買いに、きび団子の老舗に。
あの五味太郎のパッケージのやつです。
築100年以上の古民家の移築再生。
現代風の再生はこうとい一つの解法を見せてもらったような気がします。
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かっこいい^_^
写真撮影の了解は得てます💦
個人的にこの細い梁に振れ止めもないと若干不安💦
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今風だけど、ちょっと仰々しい気もするけれど、和風の枠の中で収まってるように思います。
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用事のあった建物のすぐ隣の敷地の発見してふらふらと吸い寄せられました。
が、とてもじゃないけどゆっくりしておられず、滞在時間15秒…
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最終日の目的地はここでした。
どこかで見た錯覚の見え方。
エントランス付近だけガラス張りっていうのも強弱がついていて良いですね。
再来年度には建て替えらるらしいです。
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市街地からちょっと離れており、周りに背の高い建物がないのでとても目立ちます。
HP等で見ていると、この建物は浦辺作品の集大成となっていますが、中から、近くからすらも見てないので、なんともいえません…。
さて、いかがでしたでしょうか。
改めて書き出していて、内部を見れていなくて、でも内部を見てみたい!って建物ばかりで驚きました💦
建物を見ることが目的で行ってないから仕方ないけども💦
帰ってきてから気づいたのですが、倉敷市のHPにこんな記事がありまして。
ローカルアーキテクトの存在って、その土地らしさを醸成している理由の一つになっていることを痛感しました。
そう考えれば倉敷って幸せな街だと思います。
さあ、ようやくnoteを始めてから、昨年中に回った建築、全部書き出せました^_^💦
昨年は例年になく県外に出ることが多かったので、記事が全然追いつかず…疲れました💦
この間に書きたいことも色々溜まってきてますし、ぼちぼち更新して行きます♪
それでは、また。