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思い出の曲を泣かずに聴けるようになるにはどれくらいの時間が必要なんだろう

11月、何度か自分の心が死んでしまった命日があるけれど、その一つが今月かもしれない。
大切な人と別れた日が近づくと未だに辛くなってまるで命日みたいなんだよね。

誰しも思い出の曲があると思う。
嫌でもその曲を聴くと、その時の自分や自分の感情が今の自分に映し出されて感情が溢れ出してしまう。いつになったらこの思い出の曲を泣かずに、心から晴れ晴れしい気持ちで聴くことができるのだろうと思い2年が経とうとしている。一体この2年で何が変わったんだろうか。
あなたとの思い出が無い曲が増えていったことくらしか実感する大きな変化はない。人間って良い意味でも悪い意味でもそんなに簡単に変わらないんだと思う。今はそれでいい。

一人に戻ってから、沢山辛い思いもしたけれどその分楽しいこともこの2年間であった。けど、もう一番幸せだった頃を超えるような満たされる気持ちになることはこれからの人生ではなくて、同じ幸せの形を味わうことは出来ないんだ。不思議だな、幸せな頃だって幸せだって噛み締めていたはずなのに。気づいたら終わってた。

現実世界でもがくように必死に取り繕っていたとしても、夢の中であなたに会えて喜ぶ私は誰よりも幸せで誰よりもかわいくて。この2年間のどの瞬間よりも夢の中での時間が一番幸せだった。悔しかった、悲しかった、阿呆みたいだと思った。どんなに形を変えて埋めているように見えても寂しさも幸せさも何も埋まってなかったんだもん。私の努力を一瞬にして泡に出来てしまう程、あなたはほんとにすごい人だったんだ。

最初の話に戻ろう。
聴いたら泣いてしまう曲沢山ある中でも、今でもつらいのが「恋人ができたんだ」マイヘアの曲で一番泣かされたかもしれない。

別れる前の晩にこのMVを一人暗い部屋のベットの上で泣きながら聴いていた。もうなにかこの時から予感があったのかもしれない。次の日の朝、LINEを見たら待っていたような、でも一番見たくない言葉が並んでいた。
平成を装って家の中では泣けなくて、河原で泣いていた。今の自分は自信を持って河原で泣いていた19歳の自分を迎えに行けるかな。ちゃんと今、幸せだよって言えるかな。

時間が経ったからこそ話せるようになることも増えた。
大学の友だちにこの2年間のことや付き合っていた頃の話をする機会があって、素直な気持ちをすべて話した。2年も経っても姿や雰囲気が似ている人を見かけたら違う断言できるまで押しつぶされそうな気持ちになるし、彼女がいたらと想像したら怖くなってしまったことも。

否定も肯定もされなかった。
そんなに思えるまで好きになれて羨ましいと言われた。良かったねって。
本当に好きだったんだねって。
確かにね、今でもこんなに大切に思えるんだもん。
心の底から本当に好きだったよ。

誰かがいて成り立つ日常の素晴らしさそれは本当に幸せなもので、他のなにものにも変えられない。でも少し寄りかかりすぎてしまった。自分一人で自立できる生活を今はきちんと見ている。この4年間で心底つまらない人間になってしまったな(笑)

あまりに自分にとっては想いが詰まっている11月どう過ごそうかな。新しく予定でも立てて、いつか本当に心の底から思い出が幸せなものだったと言える、1曲泣かずに聴ける強い自分になりたい。
まだまだこれからが本番だね。

いつまでも過去に縛られていたら今を生きなければ幸せになれないよと言われるかもしれない。
それでも良い。今ここに確かにある感情を無視して先に進めるだなんて到底思わないから。
どの選択も全部全部正しかった。

2年ぶりに好きまではいかない気になる人ができたので日々自分と闘っていく所存です。


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