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ここ1週間感想文

以前mixiで書いた日記を今さらここで公開して恥ずかしがるというプレイにお付き合いください。

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2010年06月30日23:50
⬛️『暗夜行路』志賀直哉
謙作がいろんな女に惚れて破れてやけくそでお見合い結婚しちゃう話。
妻の名は直子
直子は謙作に八つ当たりされたり電車に乗ろうとしたら来るなと突きとばされたり愛されたりいとこに犯されたりします。直子いい子なんだけどね。
ノルウェイの森の直子も淫乱で変人で不幸だった気がする
直子が普通に幸せになる小説を希望します。
トリックの山田奈緒子を応援しています。
彼女は変人ではあるが淫乱ではない


⬛️『告白』映画の方。
痛快血みどろコメディである。
生きたい奴が生き続けるわけでも死にたい奴が死ねるわけでもない場合が多い。
これをみた夜は寝れなくなった。
のつそつしてて気づいたら朝日がのぼっていた。

⬛️小説『ナラタージュ』島本理生
本の帯に 20歳の激しいナントカって書いてあったので20歳の私はつい読んでしまった。作者は高校生にして書いたものが芥川賞候補になって話題の人となった。当時確か中学生だった私は島本理生『リトルバイリトル』を読んでだめだこりゃと思った。
芥川賞系は凡人にはわからんのが多い。
でもナラタージュは芥川向きじゃない。すき。この本は山本周五郎賞候補になってた気がする。多分ね。

したけりゃ過去を振り返ったりしたっていい。でもそれは辛苦

⬛️『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』映画。
2時間半もある。けつが痛くなった

私たちの望むものは
生きる喜びと
生きる苦しみと
あなたと生きることと
あなたを殺すことだ

大体そんなようなことをフォークの神様岡林信康はかつて謳った

この映画にはバカと阿呆しか出てこないイライラする


我々人間の本質はバカで阿呆なのだそれでいいのだそれでいいのか

⬛️小説『グミ・チョコレート・パイン』大槻ケンヂ
人にすすめられたと勘違いして読み始めた。 
愛だの恋だの友情だの青春だのでバンドやろうぜってなって性欲と世の中の厳しさと自己嫌悪にうちひしがれて大人の階段のぼる物語だと思ってた。
表紙の絵でそんなふうに思い込んでばかにしてヴィレッジヴァンガードで積んであっても今まで手にとらなかったが 、
読みはじめてしまい3日間で約1000ページを読破。

まぁ内容はあながち間違ってはなかったが私が軽蔑できる小説ではない。とてもいい本。
青春なんて唾棄できるお年頃だと思ってたのに


私はじゃんけんをしなければならんのか!逃げたいのに!


台湾では『青春巧克力』つまり青春チョコレートとしてマンガ化されてるそう。そのタイトルじゃ甘くてほろ苦い少女マンガかと思うでしょう台湾人!日本人の私も多分勘違いする。この際国籍云々じゃない

⚫️本6冊映画2片を消化して

私はまだまだ子供だし井の中の蛙
青春時代の創造意欲とデストロイな欲望は井蛙であったためだった

我々は生と死や喜びと苦しみや創造と破壊など両極のものを同時に欲し、どちらにも手を伸ばしどちらにも寄ることができず悩み苦しみ逃げる。


大切なものを大切にしていれば大切なまま幸せになれるものではない。
目に見える事物に拘泥すればするほどタイヤは空回りしてぬかるみにはまって苦しんで動けなくなる。
拘泥しないといっても忘れるわけではなく、自分と何かを比べて劣等感を抱くのをやめ、いい意味であきらめ、謙虚にいることが必要で 、
かつ、我々は図々しき牛になることがどうしても必要です

「人と比較したり劣等感を感じずあきらめたり逃げず向かっていくことで幸せになれる」というのは理屈ではなんとなしにわかる、が俄かには実行しがたい。

そんな108のあれを捨て去れるようなシッダールタの心は持ち合わせていない。
幸せには遠回りが不可欠なのだ。

私はいたって大真面目

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