フリマアプリでのトラブルと教訓
数年前、私はフリマアプリでの取引で苦い経験をしたことがあります。
最近話題になっている「すり替え詐欺」とは少し異なるものの、個人間の取引が抱えるリスクを改めて実感した出来事でした。
その時の取引は洋服が対象でしたが、購入者から「これは偽物だ」というクレームが入りました。
しかし、私はその商品を正規店で購入しており、購入時のレシートもありました。
不安であれば鑑定やブランドへの問い合わせをするよう提案しましたが、相手はそれを聞き入れませんでした。
その後、購入者から「返品して取引をキャンセルしてほしい」と連絡がありましたが、対応しようとすると「偽物を送りつけて返品で終わりにするつもりか」と強い口調で非難されました。
さらに、SNSで「この出品者は偽物を送りつけてくる」といった投稿までされてしまい、状況はさらに悪化。
運営に相談しても、「話し合いで解決してください」との一点張りで、心細さを感じました。
取引完了の見通しも立たない中、現在SNSで晒されて困っており、返品先の住所を記載すると個人情報まで晒される可能性があるので何とかならないかと再度運営に問い合わせました。
その結果、運営からのキャンセル対応が行われ、購入者には洋服が残ったまま全額返金、私は運営から警告され洋服を失うという形で事態は収束しました。
代金は運営が補填してくれたものの、購入者が無料で商品を手に入れたような形となり、当時はモヤモヤが残りました。
今回、すり替え詐欺の話題を目にして「あの時の方がまだマシだったのかもしれない」と思う一方で、個人間取引のリスクを軽減するための仕組みが必要だと改めて感じました。