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■ロシアとの天然ガスの取引停止は経済制裁の切り札になる?
■ロシアとの天然ガスの取引停止は経済制裁の切り札になる?
調べると、どうも全く違う様子。
・ロシアのGDPは年150兆円
・ロシアの国家予算は年35兆円
・ロシアの天然ガス輸出額は年間4兆円程度
・天然ガス生産量の1/3を輸出している
・石油は年10兆円の輸出
・世界の天然ガス生産量は年365万㎥
・1位ロシアの生産量は年70万㎥
・2位アメリカの生産量は年70万㎥
・世界の天然ガス輸出量は年128万㎥
・ロシアの輸出量は年27万㎥
・アメリカの輸出量は年13万㎥
・日本は世界第2位の天然ガス輸入国
・日本の輸入量の5%がロシア産
・中国の輸入量は年13万㎥
・日本の輸入量は年11万㎥
・ドイツの輸入量は年10万㎥
・アメリカの輸入量は年8万㎥
・ドイツの輸入量の55%はロシア産
・中国の天然ガス輸入元の1%だけがロシア産。トルクメニスタン28%、オーストラリア26%
・ロシアの石油輸出量の半分が欧州向け。25%が中国、10%が韓国、アメリカ日本インドトルコ合わせて15%
ロシア以外の生産国が9%増産し全て輸出に回せば可能。しかし年4兆円ほどなので致命的な打撃にはならない。よって様々な制裁を重ね合わせる事が必要。
あと、中国がロシアから輸入量を突然増やそうとしても、パイプラインもないしタンカーは既に各国が契約済なので輸送手段がない。EUやG7が取引停止とすれば、中国はそのタンカー企業と取引する事になるハズなので賢い制裁政策ではない。)
結論としては、天然ガスではなく、石油が正しい。
世界の石油生産量は1億バレル/日。ロシアの石油生産量は世界の10%。
世界の輸出総量はそのうちの45%になる。ロシア以外の国連加盟国が石油を5%増産すれば同量になり、大きな打撃になる。5%ならば輸送手段含め可能かもしれない。
要保存。