マルセル・デュシャン&ピエール・カバンヌ 『デュシャンは語る』
『デュシャンは語る』
著者:マルセル・デュシャン&ピエール・カバンヌ
発行:ちくま学芸文庫 1999年
マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp, 1887-1968 年)
現代アートの父と呼ばれる人である。
1913年、ニューヨークのアーモリー・ショーに出品された『階段を降りる裸体』が話題騒然となったとき、人々はデュシャンについては何もわからなかった。1916年に便器をさかさまにして《泉》と名付け、R・ムットの署名をつけて出品したときも、だれもデュシャンを