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Excelの統計機能を使って、GDPの怪しい国を分析した。
Excelの統計分析機能シリーズの三回目です。今回は散布図です。散布図とは原因と結果との関係の相関性を分析するときにつかいます。
原因と結果とは。例えば、「GDPの大きい県」は経済的に発展しているため「人口」が多いのではないか、あるいは「輸出額」が多い国は「GDP」が多いのではないかという仮説があります。その仮説を裏付ける図が散布図です。
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県別人口とGDPとは見事に相関性があるようで、式まで明確に出ました。
これを国の経済力GDPと輸出額と比較してみましょう。
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相関曲線ができましたが、輸出が多いわりにGDPが異様に低い国があります。ご近所さんのC国です、ちょっと怪しいので別の統計を調べてみました。GDPと投資額です。
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他の国はGDPと投資額がほぼ相関します。ほぼという意味は、①事実上の鎖国状態にある国、②宗教上、紛争上、経済封鎖などの孤立している国、③産油国など特殊な事情を持つ国あるためです。
でもやはり異様なのはC国、GDPが高いわりに投資額が低いです。
まだ分析が足りないため、すべてを語ることはできないですが、少なくともC国のGDPの数字には何か問題があることは間違いなさそうです。