映画のポスターを眺めて

今年の10月、
沼津でロケをした映画が公開されておりました。

最高にお金も時間もなかった僕は
映画を観に行けなかったのですが、
僕の実家の塀も映っているそうです。

※ちなみに、壊す直前だった古いブロック塀だったので
　すごく良いタイミングでした。

映画公開中、
ロケ地近くの住人の方々が、
家の前にポスターを貼って宣伝をしていました。

映画「いつか、いつも……いつまでも。」

何とも微笑ましい光景でございます。
ガムテープべったべたの手作り感満載が
田舎クオリティ（褒めてる）。


僕が注目したのは、
何といってもキャストの中に石橋蓮司さんがいること！

石橋さん、
若い頃は次郎長もののテレビドラマで、
裏切り者の保下田の久六役でした。
松方弘樹の清水次郎長に向かって

「くたばりやがれええええええ！！！」

って突撃して、
拳銃で頭をぶち抜かれていました。
素晴らしい悪党の死にっぷりで、
吾輩は感動に打ち震えたものです。

※別作品では宿敵、黒駒の勝蔵役も
　やっていましたね。

映画ポスター中の石橋さん

それが令和の現在では、
すっかりハートフルオーラ出まくりの、
好々爺みたいなジッジが似合う人に
なっちゃって……。

同じく次郎長ものの任侠清水港で、
狭量な悪党、猿屋の勘助役だった
東野英治郎が、
後に水戸黄門として
愛と正義のジッジに変身したことを
思い出します。


ああ、時代の流れだなあ。

でも、これはこれで……ステキ。

と、ポスターを見ただけで、
映画一本分観たかのような
感銘を受けました。

募金箱があったら、
100円くらい入れていたと思います。


自分も、
シネマ俳優さんたちを見習って、
素敵な老け方をしていきたいと
つくづく思う、今日この頃です。