シェア
夕空しづく/詩人・小説家
2022年2月10日 14:18
『星束』1*硝子の夜を重ねては水槽の中の夢を見たペンネーム:海の三日月さん「誰かここから連れ出して」*都会の星は散らばって路上を彩り無理心中夜空をちぎって飲み干した追憶すらも遠ざけて***どこだって誰だってほんとになんだってよかったどこにだってもう行きたくなくて片道切符の汽車の中きみだってそうだってほんとになんでもよかったんだ途中下車さ
2021年7月5日 21:47
可愛くないと殺される街、渋谷。ある詩人が、かつてそう歌った。私は殺されるだろうかと、怯えながら歩くセンター街。学生の頃、早く起きすぎた朝や眠れない夜なんかに、よくスクランブル交差点の定点カメラ映像を眺めていた。この中に自分が混ざる未来と、一生混ざらない未来を想像した。いつか、この定点カメラの前で狂ってみたいと思っていた。結局、混ざる方に人生は動いた。けれど混ざった自分が、こ