【美術館レポ】おいしいボタニカル・アート
SOMPO美術館
英国キュー王立植物園
おいしいボタニカル・アート
食を彩る植物のものがたり 感想
1/6(金)、新宿にあるSOMPO美術館へ
『おいしいボタニカル・アート展』を見に行った。 ツイッター広告で見かけて、美しい絵に惹かれて興味を持った事がきっかけだ。平日昼間だったので、比較的ゆったりと作品を鑑賞できた。
展示の感想
驚いた事は農風景の水彩画の展示で、色調(色のトーン)が統一されていて、それでいて緻密な表現がされていた事だ。
特に空の色(ブルーとオレンジ) の色の混ざり具合が美しかった事が印象的だった。
油絵も展示されていたので水彩画と比較すると、油絵は重厚で質量のある印象だったが、水彩画は柔らかい風合が特徴だなと思った。
そして肝心の植物画だが、大体は版画で 線画が描かれ、手彩色で着色されていた。 野菜は葉や茎も芸術的に描かれており、 美しかった。果物は実の表面(テクスチャー)が本物そっくりで、作者の観察力の高さに驚いた。
果物の一部の絵画は撮影OKだったので、私が苦手意識を持っている白いモチーフの物に絞って写真に残した。
白スグリは薄いイエロー、ラズベリー(イエロー・アントワープ)は薄いピンク、ヘーゼルナッツは薄いグリーンで描かれている。
そもそも紙の白よりもモチーフの白の方が彩度が低く描かれている。これを参考にして、白いモチーフを描いていきたい。
ひまわり
展示の最後に、SOMPO美術館最大のウリであるフィンセント・ ファン・ゴッホのひまわりを鑑賞した。油絵ならではの花びらの立体感のある迫力満点の絵画だった。
所感
一部の作品で不透明水彩も用いられており、少し気になった(新たに不透明水彩を購入しなくても、不透明な顔料の透明水彩で代用できるとは考えている)。
「おいしそう」に 果物を描くには観察と彩度が重要なのだなと感じた。
私も何らかの手段で実物を見ながら、野菜や果物が実っている所を絵に描いてみたいなと思った。
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