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「商品に添えられる黄色いテープ」に想いを巡らす

こんにちは。
人生立て直し中のフリーランスマーケター しずくです。

先日ドラマ ライオンの隠れ家を見ていると、何気ない日常のシーンが目に留まりました。

それは、洸人・美路人の兄弟と甥っ子 愁人の3人がパン屋さんで買ったパンを公園で食べるシーン。
なんてことのない場面ですが、興味をひかれたのはパンの袋に添えられていた黄色いテープ

購入した商品に「支払い済み」ということが分かるように、よく添えられているものですね。

ドラマの中で映ったのはほんの一瞬ですが、ゾウやコアラのイラストとともに「ありがとうございます」とメッセージが入っているものをよく見ます。


ニチバン株式会社さまで販売されているテープ。『ストアテープ』という呼び名がありました。
積水化学工業株式会社さまで販売されているテープ。こちらは『まいどテープ』という呼び名がついていました。


そのシーンを見た直後は、なぜこのシーンが気になったのか分かりませんでした。でも後日、商店で買い物したときにこの黄色いテープを貼っていただいたときに思ったのは、変わらない安心感商品への想いがたくさん詰まっているからかなと思いました。
 

最近は、オシャレデザインのテープやステッカーがたくさん流通していたり、簡単にデザインができるツールもあったりと、お店独自のテープをよく見ます。
それらも素敵ですが、時代が移ろいゆく中でも変わらない価値を提供し続けているものにも心惹かれます。
 

例えば、年齢を重ねると子供の頃の思い出の場所が変わっていることはないですか?よく通っていたお店がなくなっていたり、よく遊んでいた場所に家が建っていたり。

生きることは変化を受け入れることと考えていますが、変化しているものが多いと寂しさもあります。
思い出の景色が変わっていくとやっぱり悲しい。
 

だからこそ、変わらずに存在しているものがあるとふっと心和みます。
気負いなく過ごせる時間に戻れる安心感でしょうか。
 

その中の一つとして印象に残ったのが、商品に添えられる黄色いテープ。

そのテープは、親と一緒に買い物に行ったとき、初めて自分ひとりで買い物をしたとき、初バイトのお給料で買い物したときなど、いつも日常にありました。

ただ近年はオンラインショッピングが普及し、ブランディングとして独自のシールを使うお店も増え、目にすることが減ってました。

それゆえに、ドラマの中で黄色いシールがある描写が心に残ったと思います。特に、ライオンの隠れ家では、さまざまな「変化」を力強く描いていたため、変わらないものの描写が際立っていました。
(ドラマで描かれていた変化はまた記事にしたいと思います)


また、このテープをビジネス観点で見ても面白いです。
「支払い済み」ということが一目で分かる視認性のよさに、レジ袋削減の簡易包装にも使える機能性。そこに、愛らしいイラストと感謝の言葉を載せることで、メッセージカードのような価値を生み出しています

 
商品一つとっても、さまざまな人の手を経て手元に届いています。
お店の方や商品に携わった方々の想いがたくさん詰まっている背景を巡らすと、とても感慨深くなりますね。

 
この黄色いテープをまじまじと見ている人は少ないでしょう。
わたしもドラマのシーンを見るまでは意識することは殆どなかったです。

でも、世の中が変化や、自分自身の変化の中で垣間見える「変わらない景色」は大事にしていきたいと感じました。

この黄色いテープが見られる光景はいつまで続くか分かりませんが、黄色いテープとともに成長してきた思い出や黄色いテープを添えてきたお店の方々の想いを胸に、小さな日常を大切に過ごしていきます


ではまた。



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