統一教会解散署名/呼びかけ人 豊田通信氏のコメント
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豊田通信(日本基督教団カルト問題連絡会世話人)(呼びかけ人)
長年、統一協会を外側から見てきました。統一協会は極めて不誠実な、この社会だけでなく、自らの信者をもあざむき続けてきた団体です。統一協会が創り出しているものは、彼らが「地上地獄」と表現しているような、嘘とだまし、数々の犯罪行為による、悲しみと苦しみに満ちた世界です。
統一協会の「宗教2世」たちの証言が明らかにしているとおり、統一協会に関わった家庭が増えれば増えるほど、世は悲惨に包まれてしまうことでしょう。統一協会の信仰は、信者に対しては宗教的虐待を、社会に対しては攻撃と金銭の収奪を、常に伴って続けられてきました。統一協会は残酷であり、無慈悲であり傲慢です。どれだけたくさんの家族を傷つけ、破壊してきたことでしょうか。私には多くの誤りがあるように見える「統一原理」ですが、その自らの「統一原理」にさえ反して、統一協会は多くの悪に手を染めてきました。反省のかけらもないのですから、自浄作用など期待できるはずもありません。その信者さえをも統一協会は裏切り続け、だまし続けてきたのです。「もう終わりにしませんか」と、深い悲しみをもって、私は訴えたいのです。
この署名の呼びかけ人に名前を連ねたのは、統一協会問題をもっと早く終わらせることができなかったことに対する、お詫びの気持ちからです。統一協会が解散しても、なお多くの課題が残ります。取り戻すことも、やり直すこともできない、様々な事柄があります。けれども、統一協会が解散させられることによって、せめて「納得」できるものがあると思います。そして、苦しみも悲しみも迷いも後悔もある人生ですけれども、統一協会から自由にされた人たちと一緒に生きていく一人に、私はなりたいと願っています。
どうか、この署名にご協力ください。「声を挙げてくれている脱会者たち、2世たち、被害者たちを孤立させたくない、させてはならない」という思いを、署名によって表明してください。及び腰であり、迷走しているように見える政府が無視できないほどの数の署名を提出して、統一協会による悲惨を終わりに近づけていきましょう。