結婚式という場がつくりだすもの
1月後半はばたばたばたばたし過ぎて、結局365日チャレンジはいとも簡単に終わってしまいました。が、もともとは100日チャレンジだったから良いのだ。
1月29日は、いろあわせで小さく結婚式を行いました。
家族だけで行う、ということだったので、いろあわせスタッフと、仲良くしているごく身近なメンバーが、temincaに集まりました。
結婚式といえば、やっぱり私。(笑)
プランニングと当日の料理と、簡単な進行を仰せつかりました。
改めて、これが結婚式の本質だなぁ、と改めて感じました。
いかに自分が商業的な場で生きていたのだろうか。
結婚式は自由でいい、とプランナー時代から言い続けていたのに、慣れというのは怖い。
もともとの予定は、2時間半。一般的な披露宴の時間で考えていましたが、当日のトータルは、約5時間(笑)
ほぼ倍でしたが、あっという間の時間でした。
冠婚葬祭は、元々それぞれの家庭で行っていたものが、いつしか外に出て、商業的なものに変化してきたように思います。
「結婚式を手作りする。」
今回はその名前の通り、当日の流れから、料理一つ一つから、「ふたりらしさ」「いろあわせらしさ」のある時間をみんなで作りました。
その結果、5時間は本当にあっという間で、普段泣かない(新婦さんも見たことのない)新郎の涙を見ました。
結婚式は、場に集まる人の作る最上級の時間。
なぜ最上級かというと、マイナスの感情を持った人がほぼいないから。
しあわせになってほしいと願う気持ちが、その場にあるから。
普段一緒に働くメンバーだからこそ、いろあわせ側にとっては家庭の顔を垣間見れ、新婦さんにとっては、働く仲間との顔を見るというとても貴重な時間。
あわただしい結婚式や披露宴では絶対に作れないあったかい時間。
「世界で一番幸せだと思った」
この言葉が私にとって、最高の言葉。たくさんの結婚式をプロデュースしてきましたが、その日、自分達が世界で一番幸せだと思ってもらえたのならば、これほど嬉しいことはありません。
お花も、飾りも、100円ショップ等で揃えたものを工夫しただけです。(写真のアレンジも造花ですが、枯れないから。飾れて、好きな香りを香水でつけてもらえます。)
料理も、めいっぱいのお祝いの気持ちを詰め込んで、「ご馳走」の語源のように走り回って準備をする。見えないところに手間暇をかける。
そんな思いをたくさん詰め込みました。(ちょっとだけ備忘録兼ねて)
【八寸】海老艶煮 菜の花辛子和え 梅風味桜長芋 鳴門金時の茶巾絞り 鯖寿司 蒲鉾 枝豆
この結婚式をしよう!と思った時に、八寸を手作りしたいと思ったことがきっかけです。もちろん全部作ってます。
伊勢海老のお造里(徳島から活伊勢海老を楽天でポチる)
どうしても、何かしらおめでたい!というものを出したくて。↑がおがくずに埋もれて、活きが良いまま届きました。
ローストビーフ
いつも作ってるものですが、ちょっとだけ盛り付けを豪華に。
賑わいちらし寿司
錦糸卵を結構頑張ってきれいに作れて満足。(笑)
華やかいなり寿司
紅白で!タイとサーモンのカルパッチョ(出し忘れて二次会で食べる)
あとは結び三つ葉と花麩のお吸い物。これはちゃんと昆布と鰹で出汁を取りました。
きちんと手間をかけること、を大切にした料理にしようと思い、色々考えた結果こんな感じに。
華やかなものの裏側にあるもの。
お金をかければすぐに美味しくていいものができる世の中ですが、「ご馳走」の意味らしく「走り回っておもてなしをあつらえる」ことで、見えないお祝いの気持ちと、丁寧に時を重ねて、素敵な家族になってください、というメッセージを込めて。
活伊勢海老は刺身→殻が出汁に、というふうに、何事も無駄なく、始末ができる。一石二鳥でもありますが、無駄の無いようにと考えられた和食はやはり素敵。
「世界で一番幸せだ」と思ってもらえるひととき。
やっぱり私はウェディングの現場が好き。