甘党ゆかりさん 建物がある。それだけでありがたい
まわりのお店はシャッターも看板も下ろしている。いつの間にか更地。
そんな商店街の遺跡・甘党ゆかりさんをご紹介します。
甘党ゆかりさん
2021年の夏。ガラスの木の引き戸が閉まり、中は真っ黒…営業の気配がない。
箱のような建物、甘党ゆかりさん。お隣は更地に…不安がよぎる。店主さん病気かな?さいわい秋には歓喜の復活。ホッとしました。
こんな、ちっちゃくて、むかしからある甘味処です。甘党ゆかりさんの建物・店内・甘味、なにもかもが、すごいのです。
雑多な雰囲気。好き嫌いもあると思うので、よろしければどうぞ。
ここは大阪市生野区。
大阪環状線・寺田町駅から約徒歩5分。
中に入れば…昭和から時が止まっている香ばしいアーケード商店街「生野本通り商店街」があります。
ビジュアル系店舗に言葉なし
商店街を入って1~2分。ご覧ください、甘党ゆかりさん。
この、たたずまい。メニューは、ぜんざい・氷ミゾレ・氷金時・氷ぜんざいの4つです。
むかしは、黄色い暖簾がたなびき、なんともいえないレトロ感が溢れていましたよ。
暖簾がボロボロで、ほぼ竹竿だけになっても、営業してるだけでも感激です!
甘党ゆかりさんの建物。外観を見たら、入らずにはいられない、入ります!
まるごと昭和館
むかしはメニューが、たくさんあったのでしょう。上から紙が貼ってあります。剥がしてみたいです。
民芸品など調度品のコレクションを眺めていると、注文した「氷ぜんざい」が運ばれてきました。
ほんわか白玉と、まめまめ粒々の冷たいぜんざい。ぜんざいのお椀は冬とおなじ。
博物館のような、むかしの調度品にかこまれ、むかしからの冷たいデザートをいただく。もはや贅沢です。お値段以外は。
コンクリートの床。固定された細目のテーブル。椅子はバラバラ。ネタが満載の甘党ゆかりさんのお店。
建物も渋いが、電化製品も渋すぎます。
配線も気になる。ほんとうに、すごい微妙なバランスです。建物も古そうで、存在しているだけでも有り難い。
「いつまでもあると思うな…」のフレーズが、ついつい浮かびます。
お店の裏のお地蔵さま。甘党ゆかりさんを護られています。
店内に洗濯機があり、お客さまが使えるテーブルは、ふたつ。奥のテーブルは新聞などの置き場になっています。
キレイ好き、片付けが趣味の人が来たら、倒れるかもしれません。
ごちゃっとしてるけれど、素朴な空間には、歴史があります。
まとめ
● 生野本通り商店街は火曜日お休み。甘党ゆかりさんは、年中無休と店主さん。(すこし、お耳が遠いです)
● 営業は14:00過ぎごろから。 閉店の時間は不明です。
● メニューは、ぜんざい・氷ミゾレ・氷ぜんざい・氷金時の4つのみ。
●ニコニコ現金払いで、お願いします。(200円~300円)
また行きます。店主さん、お体を大切に。
名所・旧跡だけが歴史ある建物じゃない。
ひとがいるからこそ。
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。