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甘党ゆかりさん 建物がある。それだけでありがたい

まわりのお店はシャッターも看板も下ろしている。いつの間にか更地。
そんな商店街の遺跡・甘党ゆかりさんをご紹介します。


甘党ゆかりさん

2021年の夏。ガラスの木の引き戸が閉まり、中は真っ黒…営業の気配がない。
箱のような建物、甘党ゆかりさん。お隣は更地に…不安がよぎる。店主さん病気かな?さいわい秋には歓喜の復活。ホッとしました。

電気が消えていた
(2021年)

こんな、ちっちゃくて、むかしからある甘味処です。甘党ゆかりさんの建物・店内・甘味、なにもかもが、すごいのです。
雑多な雰囲気。好き嫌いもあると思うので、よろしければどうぞ。

(2018年)


ここは大阪市生野区いくのく
大阪環状線・寺田町てらだちょう駅から約徒歩5分。

寺田町駅ホーム
むかしの駅名標


中に入れば…昭和から時が止まっている香ばしいアーケード商店街「生野本通り商店街」があります。

生野本通り商店街
コミカル聖徳太子がこんにちは


シンカンセン
スゴイフルイ ノリモノ


ビジュアル系店舗に言葉なし

商店街を入って1~2分。ご覧ください、甘党ゆかりさん。
この、たたずまい。メニューは、ぜんざい・氷ミゾレ・氷金時・氷ぜんざいの4つです。

甘党ゆかりさん
大阪市生野区生野西
4-18-18


むかしは、黄色い暖簾がたなびき、なんともいえないレトロ感が溢れていましたよ。

お向かいの文房具屋さんも激渋
(2018年)


暖簾がボロボロで、ほぼ竹竿だけになっても、営業してるだけでも感激です!
甘党ゆかりさんの建物。外観を見たら、入らずにはいられない、入ります!

まるごと昭和館

むかしはメニューが、たくさんあったのでしょう。上から紙が貼ってあります。剥がしてみたいです。

かき氷を削る音も良い響き


民芸品など調度品のコレクションを眺めていると、注文した「氷ぜんざい」が運ばれてきました。

氷ぜんざい

ほんわか白玉と、まめまめ粒々の冷たいぜんざい。ぜんざいのお椀は冬とおなじ。

お茶がアツアツ
冬バージョン

博物館のような、むかしの調度品にかこまれ、むかしからの冷たいデザートをいただく。もはや贅沢です。お値段以外は。

土の壁っていいな
テーブルクロスも年期もの

コンクリートの床。固定された細目のテーブル。椅子はバラバラ。ネタが満載の甘党ゆかりさんのお店。
建物も渋いが、電化製品も渋すぎます。

TOSHIBA 

配線も気になる。ほんとうに、すごい微妙なバランスです。建物も古そうで、存在しているだけでも有り難い。


「いつまでもあると思うな…」のフレーズが、ついつい浮かびます。
お店の裏のお地蔵さま。甘党ゆかりさんを護られています。

店内に洗濯機があり、お客さまが使えるテーブルは、ふたつ。奥のテーブルは新聞などの置き場になっています。
キレイ好き、片付けが趣味の人が来たら、倒れるかもしれません。
ごちゃっとしてるけれど、素朴な空間には、歴史があります。

すりガラスの屋号
職人さんの技


まとめ


● 生野本通り商店街は火曜日お休み。甘党ゆかりさんは、年中無休と店主さん。(すこし、お耳が遠いです)

● 営業は14:00過ぎごろから。 閉店の時間は不明です。

● メニューは、ぜんざい・氷ミゾレ・氷ぜんざい・氷金時の4つのみ。

●ニコニコ現金払いで、お願いします。(200円~300円)

また行きます。店主さん、お体を大切に。

名所・旧跡だけが歴史ある建物じゃない。
 

  ひとがいるからこそ。

毎週水曜日は
「たてものエッセイの日」


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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