天上のバレエ・地上のダンス(91)舞台では表情を
趣味のバレエ・ダンスのおはなし。「中高年の上達法」のような、読めばお得なコーナーではありません。一話完結、レッスン日記のようなものです。
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動画と舞台写真
バレエスクールの発表会が終わると、記録の動画(DVD)が箱入りで到着します。出演者は有無をいわせず全員購入システム。
あとは舞台写真です。ぶ厚いアルバムの見本帳。集合写真のみ全員購入。これは人数分の契約でプロの写真屋さんに依頼します。
やはり舞台専門の写真屋さん。
最初のポーズ・演目の要所要所の場面・ソロの踊り……ピシャリとフレームにおさまる出演者。
上手なジュニアクラスのみんなは余裕の笑顔ですが、大人クラスの出演者は……緊張なのか無表情のひとがおおい。
「笑えない」深刻なひともいる。
ステージ・ワーク
ふだんのスクールでのレッスンでは、がんばって踊る大人クラス。
しかし舞台になると勝手が違います。広い舞台の照明と客席からの視線で「のまれる」といわれる状態になりがち。
本番では、視線は床に落ち、手足が縮んでしまう。あれだけ練習したのに。顔は能面のよう。
今回の発表会、わたしは出ず客席から見ていた。
ふだん正しく踊っているひとが、カッチカチ。ふだん自信なくオタオタしているひとが舞台では笑顔で堂々としている。
通常レッスンの踊りと、舞台の立ち居ふるまい(ステージ・ワーク)は、まったく別物だと痛感します。
華がある・舞台ばえ
これは踊り以前の、もって生まれた性質なのかしら?どこの世界にも「本番に強い」ひとがいる。
ずっとバレエ・ストリートダンスを習っていて、七不思議なのである。ダンス能力以外のなにか。
なんとも説明しがたい「華」や「映え」。
「舞台写真は全部ダメ!」
1枚も買わない、と大人クラス出演者のひとり。他の4人は記念に、ぐらいの気持ちで舞台写真を申し込んでいる。
先生いわく、「恥ずかしい写真や動画も見て。見ないと自分の欠点や、カイゼンするところが、わかりませんよ。」
そうだなぁ。じぶんに厳しく。
けっこう高い舞台写真。むかしはビデオ・DVDは、なかった。
舞台写真しか反省材料がない。
客観的に見れるのは、これだけだった。
写真屋さんも、まるまる1日つぶし、舞台につめて撮影をする。集中力も必要だ。舞台衣装と照明など色あい。演目も人数も覚えないといけない。
素人のバレエを写すのは至難の技。こんなことを考えてたら写真屋さんに感謝しかないです。疫病で発表会は中止が多かったから、なおさら。
写真を買って経済をまわそう。
たった1枚でもいいから。
そのためには、せめて笑顔で踊る。
悲しい役は別として。
表情をつけよう。
踊りはヘタだけど、ダンスのよろこび。
わたしは、こころに決めている。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまで お読みくださり
ありがとうございます。
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