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シンママの娘(16) おかしな家族

お宮まいり終了。近所の写真館と、お祝い会食まで出席しました。
これからの娘と孫の生活に、変化はあるのでしょうか。


ハレの日より日常

お宮まいりのようなイベントでは、「エエかっこ」の夫婦も多かろう。
だまされてはいけない。
やはり普段の日の暮らしぶりが大事、基本こそ究極。

次の日から、また仕事終わりの沐浴に立ち寄る、わたしのオット。
純粋に、孫の可愛いさと日々の楽しみだが。
旦那さまが妻子と暮らさず、実家に入り浸りなのに。


旦那さまが、新居になぜいないのか。
「遠洋漁業に行ってるわけではないのに!」
わたしは、お宮まいりのとき、あちらのご家族に嫌味を吐いてやろうと思いました。
それで、手っ取り早く全てぶち壊して……


いや、とどまった。
この男性やご家族に苦情や文句を言っても無駄。
じぶんが出した結論は。


新居で孤独に暮らしてもらおう。


非情なライセンス。それしか考えられない。


なのにわたしのオットは、義理の息子が、
「遠洋漁業に行ってると思って」
沐浴や手伝いに行っているのだ。
最初からいないのに。
一生、帰ってこないよ。

娘や孫が放ったらかしなのに。
そこは、なんとも思わないのか……
結婚しても男女の違いか、じぶんの楽しみ優先なのか?

女・子どもは何でも男親(夫)の言うことを聞くと思っているのだろうか。

育児の手伝いをしに行っても根本的な解決には決してならない。
体当たりで育児する娘は疲れていくばかりだ。
心身の疲れは、判断が鈍る。


「このままでいい」
「わたしさえ我慢したら」
「面倒」
こうなってしまっては遅いのだ。


まずは娘の気持ち

わたしが勝手な思い違いをしていないかの確認をしなくては。
(わたしのオットは、横に置いておく)
結婚の対義語。娘はどう思っているのか?


次は「お食い初め」というイベントがやってくる。
「100日祝い」ともいい、食べさせるふりだけするイベント。


生後3か月の孫娘、育児はまだまだ大変だ。
はやいうちに、聞いておきたい。

当時、同じ市内の5つ駅の距離に、娘と孫は住んでいた。
輝かしい幸せな結婚生活の新居。
の、はずだった。

娘に、おかずをもっていったり、孫娘を散歩に連れだしたり。
その間に洗濯物を干したり掃除をする娘。
たまに、仮眠を取る。当然ながら、休みはない。
文句を言わず、こなしている。
娘からは具体的な言葉は……ない。



おかしな家族

わたしは、電車の定期券を買って、昼間に世話に通う。
毎日の通勤ではなく、娘の住むマンションまでの駅5つぶん。
夜は、娘のマンションに、わたしのオットも帰ってくる。
沐浴・晩御飯がすんで、おねんねの時間。
見届けて、我が家に帰る。

そんな不自然な生活があるものか。
こんな変な家族って。わたし、なにやってんだろう。
いやいや、娘や孫が心配だ。取り返しがつかない、何かあったら。


テレビでは幼児の虐待などのニュースが流れる。
わたしは、娘を甘やかし過ぎかもしれない。
ただの、おかしな家族だ。

疲労や悲しみが、じぶんの足元を重くする。
近所だから続いたものの。
娘が遠方に嫁いでいたら、どうなっていたか。
考えるだけでもゾッとします。


お食い初め

赤ちゃんが、これからの人生、食べ物に困らないように、健やかに育ちますようにと。
子どもは宝、子宝です。
むかしからの、お祝いをするイベント。


やっと3ヶ月が過ぎるのか。


もう呼ばれないだろう。
お祝いだけ送ろう。
ほぼ毎日の育児を手伝っているので、特に興味もない。

なのに。
娘の、高砂人形のような義父母から軽快なお誘いが。
高砂人形は、イベント好きなのか?


わたしの娘と孫の状況をわかっていないのか。
なにを体裁つけているのか。
そちらで勝手にやってください。
そう言いたいのをこらえる。

そちらの息子さんは、何をしているのか


都合の良いときだけ洗濯物をもってくるぐらい、いい加減ではないか。


だんだんと、じぶんの感情に増えるものがある。
イベントに出るのは、これで最後と決めました。


どっちにしろ、次はお誕生日のお祝い。その程度です。
その程度なので「家族のかたち」を変えるなら早い方がいいのです。


娘は、まだ若い。
家族のかたちは、ひとつではない。若い瞳に、ゆらぎなく見えた。


娘の決心が。



毎週金曜日は
「シンママの娘」


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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