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絵手紙教室

三年ぐらい「絵手紙」を習っていました。いくつになっても、学ぶ姿勢は大切です。


月2回の「なんちゃって習い事」


公民館などで、誰でも気楽に格安で学習ができる…市の事業があった。
市民講座みたいなものです。

これからの高齢化社会、孤独にならないように、人と人との出会いや学び、文化の「かけはし」として。

コーラス・体操・ダンス・スポーツ・手芸…あらゆるジャンルの講座がありました。


講師は、既に教室の主宰者のほかに定年後、キャリアを生かし講師業を希望する人。子育て中や家庭の都合で、居住地域内での講師活動をやっている人など。多彩な顔ぶれでした。
講師側にも指導のスキルアップや新規開拓のチャンスがあったようです。

本来なら入会金を払ったり、道具を揃えたりの、かさむ初期費用。習い事にチャレンジしたいが、ちょこっとやりたい族には有り難い事業でした。

お試し・つまみ食い講座

通年講座・短期講座・一日講座など、飽きないように、たくさんの講座がもりだくさん!
春の年度変わりに、単発講座が多かったのです。
わたしは、いろいろ受講しました。
太極拳・気功・アロマオイルでセルフマッサージ・カポエイラ・フラメンコ・ヒップホップダンス…そのなかで続いたのが絵手紙教室でした。


絵手紙はハガキに、ぶっつけ本番!

絵手紙といっても、いろんな流派があるようです。わたしの先生は、わたしより若いママ。同じ小学校校区に住んでいて、お互いの子も通学していました。

わたしは絵を描くのがすき。お試し講座から、月2回の通常講座で習うことに。月謝も格安2000円、嬉しい。

そして絵手紙の道具、筆や顔彩という絵の具などを購入しました。通常講座は、受講生7~8人。
「本日のお題」をもとに、誰かにハガキを送るつもりでイラストと文を書く。1~2枚を仕上げます。

お皿や筆洗いは
何でもOK


おおきくかこう

かきかたは…
まず絵を描いてから、余白に手紙文を書きます。どこに、どう描いても自由。
ハガキ大のスペースなので絵が苦手な方でも気が楽です。


お題が「リンゴ」なら、リンゴの全体を描くのではなく、拡大図よろしく、一部だけ大きく切り取って描くのです。(例外もあり)
デッサンりょくは不問。


筆に墨を含ませ、一発勝負。下書きなしのリハーサルなし。
そう 人生と おんなじ

筆で一気に絵を描く


余白に手紙文を
着色は
 先でも後でも
自分の描きやすいように




目からウロコ。先生のコトバ!


「多少、いびつな形のほうが、アジがあっていいものです。
ハガキを受け取った人は、初めて見るので、上手いか下手かなんて、わかりません」
「リンゴを描いて[これはリンゴです]なんて、書かないで。見りゃわかるから」


ほんとうだ。相手は、描くところ見てないし。
逆に、リンゴなんて、見りゃワカル。ぜんぜん面白くないし、つまんない。

素直なこころで



それでも絵手紙の趣旨が解らず…
◆鉛筆で下書きをする人。何度、注 意されても直らない。

◆いつも、上に全体像を描いて、下部に手紙文を描く人。夏休みの絵日記のようだ。

永遠のワンパターン
絵日記タイプ


素直に先生の指導を聞くのがいいなと、切に思いました。
ものを習う姿勢…大事ですね。

ハガキの大きさなので文章もセンスよく、短くしないと入らない。
まるでTwitterのようです。
いろいろ勉強になるし、区役所ロビーなどで作品の展示もありました。


さいごは閉講


ところが、市の学び事業は段階的に廃止に。予算の関係でしょうね。10年ぐらい前です。

カジュアルに、「なんちゃって習い事」をすることに慣れてたのに。
いままで、月2回2000円の月謝でした。


市の施設を無料で使えたのに、これからは民間の貸し教室代が必要。先生も7~8人の受講生で、2000円の月謝では、大赤字です。


先生は最後には閉講しました。
他の講座も推して知るべし。
わたしも、絵手紙の作品を残しておいたのですが、処分してしまいました。三枚しか残っていない。

そのうちの二枚、下の作品です。
絵手紙のアレンジ展示。ちっちゃな額縁。


  月日のたつのは早いこと

シンママの「娘」
中学2年生
12年前だ
毎週火曜日は
「イラスト・フォトの日」
 


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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