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【散文】今さらあの子を引き止めたくなって、大きな声が出せない僕は友達に頼んでみた。する…
【散文】地面を見ながら歩くのが最高に楽しいんだ。猫背になるからか皆は僕のことをかわいそ…
【散文】忘れ物を取りに行かなくちゃならないんだけど、なぜか出入り口の穴がエアコンの室外…
【散文】おばけになってしまった。黒色ではない。青っぽい色かもしれない。昔のことばかり幾…
【散文】ショッピングモールのような作りの建物だった。色は全てぼやけていてオフホワイトに…
【散文】プラスティックの編み目になっているおもちゃのボールの中に知らない遠い国の人が入…
【散文】人生の大半は眠るか片付けをやっていてその合間にその他の行為をする。あるいは行為のために眠り片付けている。いや片付けのために眠り眠るために片付ける。だから僕は忙しいんだよ、早く帰って眠らなきゃ。こんな場所で君と交わっている場合じゃないんだ。そう言って急いで緑の靴下を履いた。
『カレーの匂いがするハーブがあって、その匂いを嗅ぐと過去と未来がなくなって、今だけにな…
『〇〇してあげると言われた僕は、結構ですと断った。僕はただただ目の前の砂を山にすること…
『あの子の調子が良くないのはあの人たちを救うためなんだって。僕はお気に入りだったメガネ…
「その平べったいサボテンは、丸くなりたいとばかり考えていて、いつまでも花が咲かない。ま…
『無駄の多い文章をとめどなく書き続けた人、無駄のない文章だけを書いていた人、どちらが良…
『あなたは何をやっている人ですかと聞かれたけれど、どう答えていいかわからず途方にくれる…
『支柱を立てろと言われるがまま、僕は立てようとするんだ。すでに変な形の支柱が4本立ててあって邪魔で立てられないのに。思考停止になった僕は、自分が悪いからだと思っている。』