
妊娠発覚もつわりゼロ…募る不安
2回目の判定結果も良かったことをクリニックに報告すると、電話口の医師は「おめでとう、約2週間後にエコー検査を予約してね」と。ただ、私は遠方から通っていたので、ここからは近所の産婦人科にかかればいいと言われ、ようやく片道2時間の距離から解放されたわけです。また、もしひどい出血や腹部の激痛があった場合は、すぐに救急病院に行ってね、と念をおされました。
ここで1つ、どうしても聞いておきたいことが。「あのー、でも、まだどうなるかわかりませんよね。流産しちゃったら、どうすれば、、、」すると、「そのときはまた連絡して。体外受精を再開しましょう」と言ってもらえました。もしダメになったとしても、またチャンスがあるんだというだけで、救われたものです。
言われた通りに近所の産婦人科に予約を入れ、その日が来るまで初期症状を調べ始めました。もう悪阻があってもおかしくない頃。なのに、私は全くしんどくならず、吐き気もない。体の変化と言えば胸が張っているだけ。心拍が確認できるのか?知らぬ間に流れてしまったんじゃないか?妊娠の実感も湧かず、そんなことばかり考えて、その2週間は喜びよりも不安のほうが大きかったです。
そして2週間後のエコー検査で心拍が確認できたときの感動と言ったら。胎嚢はこんなにちっちゃいのに、心臓が動いているのが見える不思議。ようやく、本当にこのお腹の中に小さな命があるんだと感じられたのでした。
これからの流れに関して、1か月ごとにトキソプラズマなどをチェックするための血液検査と尿検査。そして高齢のため1か月半後に出生前診断をすることがほぼ義務だという感じで、いろいろな種類別に説明を受けました。次の健診日は1か月半後。そんな先なの?って驚いたら「心配事があれば、いつでもメールして」って。さすが民間の産婦人科です。公立と違って保険適用がなく、毎回130ユーロ全額負担は辛いけど、丁寧に診てもらえるし、時間外のメールなどにも対応してくれます。
気になる食事制限については、生肉、生魚、生卵はもちろん、無殺菌チーズやゴルゴンゾーラなどのカビチーズを避けることっていう、いかにもイタリアらしい。あと、トキソプラズマの免疫がないため(日本人のほとんどがないそう)生野菜はよーく洗って、根元に付いている土を絶対に食べないことが課されました。