名残りの梅
今年はまだ梅柄を着ていなかったことを思い出して、あわてて塩瀬の梅の名古屋帯を締めました。
きものは季節の先どりをするのが基本なので、すでに実際は盛りをすぎた梅の柄を着るのは遅いかもしれないのですが、まぁ2月いっぱいならいいかなと。
気の張る席に出ない日は、季節感もざっくりと。名残りの梅を楽しむという気持ちです。
ただなぜか桜の柄に限っては、咲きはじめると着ようという気がなくなります。見事な本物の桜に対して遠慮する気持ちにもなるのかもしれません。桜にはやっぱり特別な思いを持ってしまうのやなと改めて。
今日の帯に合わせたきものは、劇作家のわかぎゑふさんにいただいた大島を、自分の寸法に仕立て直した一枚。ほとんど白に近い、うすーいピンクの帯締めを締めて、春を待つ気分をあらわしたつもりです。