仕事は上質なミステリーのように――伏線を張り、回収する力
こんばんは、しづかです。
とつぜんですが、あなたにとって「仕事」とはどのようなものですか?
わたしにとって、仕事は「上質なミステリーのようなもの」です。
ここでいう「上質なミステリー」とは、探偵役が存在し、登場するすべての行動や描写に意図があり、伏線が張られ、それらが最後に納得感を持って回収されていく物語です。
多少、現実離れしていても構いません。
目の前にいる人物が見えていない、多重人格だった、あるいは魔法を使っていた――そんな驚きの展開でも、そこにリアリティさえあれば「上質なミステリー」として成り立つものだとわたしは考えています。
さて。
ミステリーに欠かせない要素といえば「伏線」です。
何気ないシーンに仕込まれた伏線が、物語が進むにつれて次々と回収されていく――
「えっ、これも伏線だったの?」と驚かされる瞬間は、何より楽しい時間ですよね。
では、それが仕事とどう繋がるのか?
感の鋭い皆さんなら、もうお分かりでしょうか。
そう。仕事にも「伏線」は欠かせないのです。
たとえば、まだ実力が足りないのに、ある仕事を任せてほしいと考える時。
上司や関係者に「その仕事に興味がある」と伝える。
自分に足りない部分を補えるとアピールする。
別の仕事で成果を出して、周囲から推薦してもらう――
こうした一つひとつの行動は、わたしにとって「伏線」です。
「わたし」という仕事のストーリー。
理想のエンディングを迎えるために、逆算して伏線を張っていく。
張り巡らせた伏線の多くが回収された時、希望していたエンディングに辿り着くことができます。
もちろん、すべての伏線が回収されるわけではありません。
けれど、物語の読者は自分自身。
残された伏線に文句を言う読者はいないのです。
伏線は、日々のあらゆるところに転がっています。
たとえば、交流を深めたい人がいるとします。
・17時からの会議
・13時からの会議
この2つのうち、その後一緒に食事へ行ける確率が高いのはどちらでしょう?
圧倒的に、前者ですよね。
伏線をうまく回収できるかどうかは、運やタイミングも大きく関わってきます。
ですが、そもそもその状態に持っていけるかどうかは、「最初に張った伏線」によって決まっているのです。
スマートに伏線を張ること。
できれば、たくさん。
そして、自然に回収していくこと。
これが、わたしの「仕事は上質なミステリーのように」。
あなたのストーリーは、しっかり伏線を張れていますか?
ああ、こんな話を書いていたら、ミステリー小説が読みたくなってきました!
帰りに本屋さんへ寄って、新しい一冊を探してみようと思います。