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感じながら聴く

米澤紗智江さんの【対話力を磨く講座】、受講しました。

「きょうはどういったことで来られましたか?」

から始まるインテーク面接で、クライアントの困りごとを共有する練習でした。

「睡眠不足で困ってます」

どういうふうに困っているのか
なぜ困るのか
どういう背景で訴えているのか
どういう意味合いがあるのか

といったことを、セラピストはクライアントと共有しようとしながら聴きます。

自分がクライアントだったらどう感じるかな
一緒に体験するように
一緒に探すように

私がセラピストとしてやらかしがちなのが、思考で聴いてしまうこと。「こうなはずだ」、「こうすべきだ」。自分の関心に基づいて頭で考えて質問してしまうんです。これだと一緒に体験しにくく、共有しにくくなってしまいます。

紗智江さんは 「感じながら聴きましょう」と。その感覚を例えるお話が分かりやすかったんですよ。

例えば、目の前で男の子がこけました。膝すりむいてケガしてる。その時に「どこが痛いですか?」「何に困ってますか?」とは聞かないですよね。「ここ痛いよねー!」って聞きますよね。自分がこけた時の痛さが分かっていて、自分の身に重ね合わせて感じてるんですよね。頭で考えて「痛いよね」じゃなくて。目の前の人が痛いのを感じて聴いてるんです。そんな感覚です。

「相手の関心に関心を向ける」とは「相手の眼で見る、耳で聞く、肌で感じる」だといいますが、確かに! 眼、耳、肌は感覚器官じゃないですか。感覚器官を働かせながら、自分がクライアントだったらどう感じるか、意識しながら質問したいです。

紗智江さんさんの【対話力を磨く講座】は月イチで開催しています。


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