体が泣く
一井優希さんのナビゲートにしたがって、口のなかの固さをほどいていこうと、見守りの視線を心掛けていました。
ある日、ベロの根本と口蓋の奥が、今どうなってるかな…と観察していました。「力みを見つけたらゆるませるぞ!」の監視の目線は捨てて。
嗚咽が、急に込み上げてきたんです。突然に号泣が始まりました。幼子が大泣きするようでした。
不思議なのは、私の気分は悲しくなかったこと。
体が勝手に泣いたのです。えーん、わーんと声がでて、何度もしゃくりあげて、涙が流れて。号泣する自分をどうすることもできませんでした。体がそうするままにしておくしかなかったです。
「もう
なにもしなくて
いいんだ」
不意に心の中に言葉が浮かんでいました。
号泣が落ち着いた後は、心身ともに静かになって、瞑想するようにしばらく座っていました。
優希さんにメッセージで報告したところ、お返事をいただきました。
「素直さ」は自分自身に対してですね。それがアゴの固さに現れているんだなあ。外界の枠組みに自分を押し込めて、そこからはみ出さないように監視して。自分を許可してない。動き回りたい自由な自分に素直でない。
でも、気づいちゃった。
そこを固くしてるって。
固くする自分を見守ってあげる、それだけでゆるんでいくはず。
優希さんから聞いていた印象的な言葉です。